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白石議員

(問)和食と子どもたちの味覚を育てること、食習慣と農業の影響について
1.米飯給食の回数を増やしていく努力をする考えはないか伺う。

 

(答)教育長
1.米飯給食については、日本の伝統的な食生活の基本である米飯を主食としたバランスの良い食習慣が形成されること、地域の食文化を通じて郷土への関心を深めることができることなどの教育的意義を踏まえ、その推進を図っているところです。
また、季節感や地域性が感じられる和食の献立を学校給食に積極的に取り入れることで、子どもたちの味覚を育て、健康づくりにつなげています。
さらに、県内の地場産物を活用した和食のレシピ集を各学校へ配布し、栄養教諭などを対象とした和食料理講習会を開催するなど、和食の普及に努めております。
今後も、関係部局や市町村教育委員会と連携し、地域や学校の事情などに応じた米飯給食や和食の推進を促してまいります。
 

(問)学校図書館法の改正、家読・ヨミメンの普及について
1.学校図書館法の改正を受け、学校司書等の配置について、小中学校における事業継続や有資格者の配置、また、県立学校も含めて正規職員とすることに努力してほしいが、所見を伺う。
2.「家読」を推進するために、どのような取り組みをしているのか、また、取り組みの成果と、今後の展開を伺う。
3.「読みメンプロジェクト」の成果と今後の展開を伺う。
4.「家読」を通しての大人や地域への読書の広がりについてはどのように展開していくのか伺う。

 

(答)知事
1.学校図書館法改正を踏まえたご質問であります。
来年4月から施行される学校図書館法の改正は、学校司書の配置やその資質向上についての地方公共団体の努力義務を明確化するものであります。
県では、全国に先駆けまして学校図書館を活用した教育を推進し、現在、県内全ての公立学校に学校司書等を配置しております。
また、県では小中学校への学校司書等の配置につきまして、今年度より5か年間を第2期の施策期間として、市町村への財政支援を実施しております。
その中で1日1時間から6時間の配置であった学校司書等の配置メニューに、フルタイム勤務を新設するなど財政支援を拡充しておりまして、まずはこの成果を見極めていくこととしております。
次に学校司書等の有資格者の任用につきましては、市町村の判断で可能でありますけども、こうした有資格者を確保するということは、なかなか難しい問題であるようであります。
県としましては、現在勤務している学校司書の専門性向上のため、学校司書研修を継続して行っていく考えであります。
次に学校司書として正規職員を配置することは、人材確保や財源の問題があり難しい面もあります。
その中で、小中学校につきましては、先程申し上げましたとおり、フルタイム勤務の学校司書が配置できるよう財政支援を充実をしております。
また、国の定数措置がない12学級未満の高校及び特別支援学校につきましては、県単独で嘱託職員を配置をしております。
学校図書館活用教育の取組みを着実に進めていくことは、子供たちが本に親しむことの素晴らしさを知り、考える力を伸ばしていくことにつながるものと認識をしておりまして、今後、学校図書館法の改正を受けた国の対応も注視しながら、県として、引き続き学校図書館活用教育の充実につながるよう取り組んでいく考えであります。

 

(答)教育長
2.2点目は、家庭における子どもの読書活動推進の取り組みと、その成果及び今後の展開についてであります。
まず、しまね子育て絵本の取り組みについてですが、幼稚園や保育所、家庭等での読書に活用してもらうため、平成24年度に、県が乳幼児向けの様々な絵本を購入し、約1千冊ずつ各市町村へ長期貸出をしております。
平成25年度の利用状況を見ますと、17市町村で保育所、幼稚園を通じて家庭への貸出を行っています。
今後も未就学児の家庭での読書習慣の定着を図るため、県内全市町村で家庭への貸し出しが行われるよう、働きかけを行ってまいります。

 次に親子読書アドバイザーの取り組みについてですが、絵本の紹介や読み聞かせをしながら、親子読書の大切さについて話をする親子読書アドバイザーは、平成24年度以降、151名を養成しています。読み聞かせや保護者研修会でのアドバイザーの活用は、平成24年度21回、25年度60回。今年度は8月末で既に126回と増加しております。
今後も親子読書アドバイザーの養成、或いは、講話の内容や話し方などの実践力をより高めるための、ステップアップ研修を継続して実施してまいります。
 

3.3点目は、読みメンプロジェクトの成果と今後の展開についてであります。
読みメンプロジェクトでは、県の主催で、平成24年度に大田市で、25年度は松江市で「読みメンパークinしまね」というイベントを開催し、男性への読み聞かせ体験の機会を提供しています。
市町村においても、平成24年度には県内3町が、25年度は3市町が、市町村主体の読みメンイベントを実施しております。
県主催の読みメンパークでは、それぞれ300名から400名の参加があり、参加者からは、今後の子育ての参考になるなどの感想を多くいただいたところです。
また、6月を「読みメン月間」と位置付けていますが、公立図書館での絵本展示、読み聞かせ講座などを引き続き実施してまいります。
議員から紹介のありました「読みメンてちょう」は、各地のイベント、公立図書館などで約1万冊を配布しております。
今後は、より多く配布できるよう、乳幼児検診での配布も検討してまいります。
 

4.4点目は、家読を通しての大人や地域への読書普及啓発についてであります。
家庭において絵本の読み聞かせなどを行う家読については、平成16年度から「しまね子ども読書フェスティバル」を開催し、親子で読書活動に親しむきっかけづくりとなる講演会や読み聞かせ講座などを実施しております。
これまで県内13市町で開催し、各市町村の読書活動の普及・啓発につながっています。
また、県立図書館の指導員が保護者に対し、家庭での読み聞かせの大切さを伝えるための親子読書研修会を実施しております。
平成25年度は、53会場で実施し、約2千名が受講しました。
今後とも、これらの活動を通し、各地域で子ども読書活動がさらに推進されるよう、取組んでまいります。

 

 

(問)中学校のコミュニケーション力育成について
1.松江1中で取り組まれている「人間関係づくり推進事業」の評価を伺う。
また、成果の報告や実施方法の周知等に努め、できるだけ多くの学校に広げていく考えはないのか伺う。
 

2.島根県でも「アサーショントレーニング」のような相手も自分も大切にするコミュニケーショントレーニングは必要だと思うが、職員研修等に取り入れることについて考えを伺う。

 

(答)教育長
1.5点目は、人間関係づくり推進事業についてであります。
松江一中などでの取組は、人間関係づくりに視点をあてた学級集団づくりを行うことで、不登校、問題行動、いじめ等の予防・未然防止をめざすものであります。
この取組によって、教師と生徒、生徒相互が認め合う雰囲気づくりにつながっており、人間関係を作っていく上での有効な取組の一つであると認識しております。
この取組は、県の委託事業である「しまねのふるまい体験活動推進事業」を活用したものであり、他の市町村における取組の参考となるよう、成果や有効性など周知してまいります。
 

2.6点目は、相手も自分も大切にするコミュニケーショントレーニングを職員研修等へ取り入れることについてであります。
良好な人間関係を構築していくことは、教職員にとっても重要であります。
教職員を対象とした人間関係構築のための研修としては、新規採用研修、経験者研修や管理職研修でのコーチング研修などや、教育センターの出前講座による各学校における人間関係づくりための研修等を行ってきております。
現行の研修の改善にあたって、「アサーショントレーニング」の手法も含めて研究し、より有効な研修の実施に努めてまいります。

 

 

 

 


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島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
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