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福田議員

(問)県立図書館について
1.県民に期待される県立図書館とはどういうものか、知事の考える図書館像について伺う。
2.島根版の「未来をつくる図書館」について検討を進める考えがあるか伺う。

 

(答)知事
1.図書館に関連して二つの質問がございました。県民に期待する図書館像についてどうかということでございます。
私も図書館は利用してきた一人でありますけども、図書館へ行って本を借りるというのが主目的でございますし、そこへ行きますとグラビアがあったり雑誌があったりいろんなことを見て、広い世界に対するひとつの窓口のような役割が図書館にはあったというふうに思います。ただ図書館はそうした本を借りる、見るというだけではなく、人々のいろんな関心に応える、世の中は複雑になっております、あるいは健康に対する不安がある、それに対してどうしたらいいのか、あるいは生き方に対して、あるいは就職などに対しても、いろんな関心があるわけでして、そういうものについては、大学でありますとか、両親でありますとか、あるいは本でありますとかいろんなものが情報を提供するわけでありますけども、図書館もそういう役割を担うことができる。
と申しますのは、やはりそこに言わば「知」の集積があるわけでございまして、その集積の中から人々が求めるものを提供する、積極的に提供する。あるいは講演会のようなものを開くとか、専門家を呼んでそういうことをするとか、あるいはそのためにはこういう本を読みなさいというようなことをするのも図書館の役割になってきているように思います。
これはやはり、一つは、人々の生活が比較的孤立するようなことになっているわけであります。地域社会がだんだん希薄になってくる、あるいはかつて三世代住居でおじいさんおばあさんからもいろんな知識を、外の世界に対する知識などももらっておったわけですございますけども、そういうことがなくなってきておりますから、誰かに聞かなきゃいかんといったときに、図書館がそういう役割を果たすということも期待されるようになっているんではないかというふうに思います。
そういう意味で県立図書館には貴重な郷土の資料のデジタル保存とか、あるいは市町村立図書館・学校図書館の支援も行っておりますけども、そういうことをさらに行い、県民一人一人が持たれる関心に応えていく、それによって地域社会を活性化する、そういう面での役割を県立図書館にも期待するということでございます。
 

2.次にニューヨークの公共図書館の例をひかれまして、「未来をつくる図書館」についてのご質問がございました。
議員がご紹介になったニューヨークの公共図書館は、私が先ほど申し上げたようなことをもっと幅広く体系的にやっているんだろうという風に想像します。
ビジネス関係者や就職活動中の方への支援でありますとか、健康・医療などの暮らしについてのいろんなサポート、あるいは子ども、高齢者、障害のある方、外国人の教育に対していろんな支援をする、こういうこともやられておるんだろうと思います。
そういう意味で、こうした進んだ公共図書館についても、どういうことが県としてはできるのか、勉強してまいりたいというふうに思うところであります。以上であります。

 

 

 

 


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