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中島議員(自民)

 

(問)学力向上対策について

1.学力向上プロジェクトのこれまでの取組の成果と課題について認識を伺う。

2.来年度は具体的にどのような形で高校を対象とする学力向上対策を進めていくのか、また、学力向上対策に関する来年度の予算措置状況について伺う。

 

(答)教育長

1.学力向上につきましては、先ほどもございました、小中学校でまず学力の向上についての基礎、基本をしっかりと教えるということ、それから学習意欲、これをやはり小中学校のころから子どもたちが持つこと、そういったことの上に立って高校での学力向上対策に取り組んでまいりました。

 取り組みの柱といたしまして、やはり生徒、それから教員、それから学校全体と、三つに分けて取り組みをしてきたわけでありますが、まず生徒を対象とする取り組みといたしまして、今御紹介もございました、例えば医学部への進学の動機づけをしていくというような取り組みとして、合宿形式のセミナーを開催をしたりしてきております。その結果、医学部の進学者でございますが、この取り組み以前と比べますと確実にふえているというふうに認識をいたしております。

 それから、教員対象の取り組みといたしましては、教科のリーダーを育成していくということで、これも研修等を積み重ねておりまして、その成果を各学校で授業を公開をいたしましたり、研修の成果を公開をいたしましたりしておりまして、成果が出ているというふうに認識をいたしております。

 それから、学校対象といたしましては、やはり中学校と高校、ここを連続して授業を教えていくという意味から中高の連携というのが大切になってきているというふうに思っておりまして、そういった取り組みを各地域で行ってきたところであります。

 課題でございますが、こういった中でも、やはりしっかりとした学力、まだまだ定着には遠いなという感じが一つしております。それから加えまして、先ほど医学部志望の生徒の話をいたしましたが、島根県を支える人材育成、こういった観点からは、学力向上にあわせましてキャリア教育の視点も取り入れまして、生徒の社会貢献やあるいは地域貢献、こういった意識を高める必要があるというふうに考えております。以上でございます。

 

2.今年度以降の取り組みでございますが、一つは、先ほど申し上げました生徒に対する取り組みといたしまして合宿形式のセミナーをやっておりますが、やはり島根の将来を支える人材育成という観点からいきますと、小学校、中学校、高校と連続をして島根に愛着を持つような、そういう意識を子どもたちに持たせる必要があるというふうに思っております。したがいまして、先ほどの合宿のセミナーでありますが、現在高校二年生を対象に行っておりますが、これを来年度は高校一年生にも広げまして、早期の段階から進路目標の確立を図ってまいりたいというふうに思っておりますし、あわせまして、小中学校段階からふるさと教育などで地域医療の問題、あるいは地域医療の現場に入って合宿をするというようなことを、中学校段階から行ってまいりたいというふうに考えております。それから、あわせまして、理数教育につきましても引き続き充実を図ってまいりたいというふうに考えております。

 それから、教員と学校への取り組みでありますが、リーダー養成研修でありますとか、あるいは中高の連携、これは継続して実施をしてまいります。あわせまして、やはり教員の指導力をさらに向上させていく必要があるということで、教科別のチームを組んで、これまた合宿形式の先生に対する研修等も行ってまいりたいというふうに思っております。

 あわせまして予算措置でございますが、今申し上げましたような事業に加えまして、各学校が独自に工夫を凝らして学力向上でありますとかキャリア教育に取り組んでいけるように、そういった予算を各高校に配分をいたしまして、校長の裁量で使えるような予算を計上したいというふうに思っております。以上です。

 

 

 

 


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