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白石議員(民主県民)

(問)県立学校図書館の今後の取組について(特別支援学校の図書館について)

1.特別支援学校の図書館を平成二十五年度以降どのように維持、発展させていくのか、所見を伺う。

2.整備員の勤務時間数を多くする考えはないか、伺う。

3.整備員ではなく、正規ではないにしても順次、学校司書に置き換えていくべきと考えるが、所見を伺う。

4.県立大学松江キャンパスの児童図書館との連携の可能性について伺う。

 

(答)教育長

1.今、議員からございました特別支援学校の図書館ですが、昨年から図書館環境整備員を配置をいたしております。この配置によりまして、読書活動を進める基礎的な環境、これは整備されてきたのかなというふうに認識しております。

 ただ一方で、授業に活用する図書資料の選定でありますとか、提供いわゆる学校図書館を活用した教育、こういう支援の面ではまだ不十分というふうに認識いたしております。

 従いまして、来年度以降はこうした業務に対応するような人材の配置が必要であると認識をいたしております。現在、その方向で検討を進めているところであります。

 

2.先ほど申し上げました新しい図書館活用教育の業務をやっていただくということで、万が一、配置するということになりますと、現在の環境整備だけを主に担当する業務とは、自ずと違ってくると思いますので、新しい業務を検討する中で、どういう勤務時間がいいのかということも併せて現在検討しているところでございます。

 

3.学校司書という定義がなかなか難しい。学校図書館に配置をするということになれば、昨年と今年は、特に先ほども言いました図書館の環境整備をしてもらうという意味で、環境整備員という言葉を使いましたが、一般的に図書館のほうに置くということになれば、資格のあるなしに関わらず、司書ということになろうかと思います。そういう意味で先ほど申し上げましたが、業務内容とか勤務時間とか現在検討させていただいておりますので、その後どういう方を配置するかということも決まってくると思います。

 ただ一般的にですね、例えば資格がある人を学校司書だというふうなことであるとすれば、特別支援学校の場合、障がいへの理解、いわゆる普通の司書さんにプラスして、障がいへの理解といったことも必要になろうかと思います。

 それから、先ほども申し上げました勤務条件・時間をどうするかということも当然かかわってまいりますので、そこら辺を総合的に考えたうえで、どういう方を配置したらいいかというのは考えてみたいというふうに思います。

 

4.今、ご紹介いただきましたように、県立大学の松江キャンパスには「おはなしレストラン」というのを設けまして、学生さん達が中心になりまして、読み聞かせ活動等々をやっておられます。

 現在、特別支援学校の松江市の学校ですが、出かけて行きまして、「おはなしレストラン」で読み聞かせを学生さんにしてもらうというような活動も行っております。

 今、ご紹介いただきましたように大学側から出かけて行って読み聞かせ活動をするという活動もあるようでございますので、大学側の都合が一番ですけれども、お願いをして、そういうことが出来れば、ぜひ特別支援学校のほうにも来ていただくようなお願いをしたいなというふうに思っております。また、いろんな連携ができると思いますので、取り組んでまいりたい。

 

(問)県立学校図書館の今後の取組について(県立高校の嘱託司書について)

1.嘱託司書が柔軟な勤務形態をとれるよう工夫できないか、伺う。

2.最終的には、特別支援学校も含め、正規の司書を置くべきだと思うが、所見を伺う。

3.特別支援学校を含め、県立学校の整備の際には、図書館の場所に留意して設計して欲しいが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.今ご指摘ございました県立高校に配置しております非常勤嘱託の司書ですが、現在は月十六日以内又は月百二十四時間以内ということで勤務していただいております。

 現在嘱託司書が勤務しない時には、図書部の教員を中心に補完をしているという状況にございます。

 今ご質問のございました嘱託司書の勤務形態についてですが、今お話を聞きましたし、今後、学校の実態とか、現場の要望を聞いて、可能な範囲で対応を考えたいと思います。

 

2.現在は、県立高校は、十二学級未満の高校に昨年から県単独で嘱託の学校司書を配置しております。

 これは、地方財政措置がない中で、大変厳しい中で措置しているところであります。

 今、学校の状況ですが、やっぱり配置後、ご紹介にございましたが、貸し出しが増えたり、あるいは授業で図書館を活用するという機会が増えたということで、効果がかなり出ているなと認識いたしております。

 こういった状況でございますので、先ほど申し上げました地方財政措置が変われば別ですが、現在のところないという中で、それから小中学校に財政支援をして図書館に司書を置いていますが、小中学校におきます司書さんの勤務形態等を勘案しますと、嘱託配置を正規職員にするということは、将来いろいろな条件が変われば別ですが、かなり難しいな、というのが現時点での考えでございます。

 

3.図書館を活用いたしました教育は重要だと思っておりまして、そのためには場所も含めて子どもたちが利用しやすいそういう場所に置くということは大変重要なことだというふうに思っております。

 近年ですが、全面的に学校を改築するといった場合には、あるいは新設するとこういった場合には、図書館は今申し上げましたように子どもたちが利用しやすい場所に設置をいたしてきております。

 今後ですが、今申し上げました全面改築の際には、図書館を含めて学校全体として生徒が利用しやすい配置を考えて整備を進めていきたいというふうに思っております。

 

(問)中村元記念館について

1.県立図書館との連携について伺う。

2.郷土出身の偉人として子ども達にも知ってもらいたい。記念館と話し合いながら、どのような工夫ができるか考えてほしいが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.図書館との連携ですが、今、ご紹介ありました企画展を実は計画しております。

 図書館では来月、中村先生の生誕百年の企画展示ということで、氏の業績、著作、それから記念館で作成されましたパンフレットを配布したり、ポスター展示を行ったりする予定にいたしております。

 また、この企画展示終了後も、図書館の中に、中村元ミニ展示コーナーというのを新たに設置をいたしまして、著作の周知、あるいは貸し出し、こういったことを行っていきたいというふうに思っております。

 今後とも様々な形で連携を行っていきたいというふうに思っております。

 

2.今議員からございましたように、中村氏の業績、大変すばらしいものだというふうに思っておりますが、なかなか子どもたちにすぐ理解してもらうというのはなかなか難解な面もあろうかと思います。工夫が必要だというふうに思います。

 教育への活用ということですが、どのような工夫で子どもたちに中村先生の業績を知らしめることができるのか、地元であります松江市教育委員会もやや考えているようでありますのでそこらへん、あるいはございました記念館とも話し合いながら一緒になって考えていきたいというふうに思っております。

 

(再質問)先生の人柄や思想について伝えていただきたい。どのような工夫ができるか、所見を伺う。

 

(答)教育長

 松江市教育委員会の方で先生の業績を子ども達にどういうふうに知らしめるかということで検討も進められているようでありますので、そこらへん連携をとって県としてもできることを一緒になってやっていくということです。

 

 

 

 


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