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角議員(民主県民)

 

(問)芸術科の教員採用について

1.書道を芸術の選択科目として取り入れている学校数を伺う。また、その指導にあたる教員数を教諭、常勤講師、非常勤講師別に伺う。

2.音楽、美術の教員数を伺う。

3.中国地方の他県と比較して、本県は書道、音楽、美術の3科目での教諭の人数の格差が大きい理由を伺う。

4.書道教諭の採用の考え方を伺う。

 

(答)教育長

1.高等学校の芸術科目でございますが、音楽、美術、書道、工芸の中から一科目選択して履修すると定められております。

 書道を開講している県立高校でございますが、全日制本校が三十四校中二十七校、全日制分校が三校中二校、定時制が五校中一校、通信制が一校中一校が開講いたしております。合計で三十一校が開講いたしております。

 教員でございますが、書道という採用区分で採用致しました教諭が二名、常勤講師はおりません。非常勤講師が二十九名という状況であります。

 

2.音楽教員でありますが、教諭が二十六名、常勤講師が二名、非常勤講師が九名でございます。

 美術教員ですが、教諭が十二名、常勤講師が二名、非常勤講師が十七名でございます。

 

(追加質問)書道教員の中国五県の状況を伺う。

 

(答)教育長

中国五県は、今正確な数字はあれですが、島根県よりも教員の数は確かに多うございます。二名というのは、中国五県で比較しましても少ない状況にございます。

 

3.他県の詳しい配置の理由等は把握をしておりませんが、島根県の場合、昭和五十年代から、実は書道の教諭は少ない状況で推移をしてきておりました。その後、退職補充ということで、現在二名の方に教諭として勤務をしていただいております。生徒数が減少してまいりまして、各高校ごとに定める教員定数、この減少も進んでおります。そういった中で、書道の教諭をどうするのかといったことは学校の判断になるわけですが、特に芸術教科の中でも、音楽、美術、これとの兼ね合いでどうしていくのかという問題があろうかと思います。その上で、書道でありますが、実際を見ますと、音楽、美術に比べまして、各地域ですぐれた知識や技能を持つ、高校生を指導できる人材、こういう方がたくさんいらっしゃるというふうに聞いております。そういった状況も踏まえまして、各学校では、教諭にかわりまして、そういう方々を非常勤の講師として活用しておるというふうにお聞きをしておりますし、認識もいたしております。

 

4.ただいま議員からもございましたように、正式な教諭二名ということで、少ない状況ではありますが、そうした中でも、現在、生徒は文化祭等で授業での作品や書道部での見事な作品を展示をいたしましたり、あるいは各種のコンクールへ出品をされました高校生の作品が入賞しているというような実情もございます。今後とも、生徒数の減少によりまして、教員定数全体の減少が進んでいく中で、なかなか書道の教員を確実に確保していくということは難しい状況にあるわけでありますが、私どもとしましては、各高校の実際のニーズに配慮をしながら、工夫を凝らした配置を進めていく必要があるというふうに思っております。

 例えて言いますと、今書道は、教諭が二名ということを申し上げましたが、実は書道の免許を持っておって、他の職種で採用された教員の方もいらっしゃいます。そういう方と兼務ができないのかというようなこと、あるいはことし美術で初めて採用いたしましたが、正規の教員で高校間を兼務で勤務をしてもらうというようなこともことし始めております。こういったことも踏まえまして、今後、書道の教員につきましてもそうした工夫ができないのか、そうした工夫を凝らしながら、適切な教員の配置に努めていきたいというふうに考えております。

 

(問)松江市内普通高校三校の小学区制の撤廃について

1.松江市内の小学区の設定の経過と内容を伺う。

2.五%の枠を設け、その中で、小学区緩和の試みがされているが、その活用の状況、成果を伺う。

 

(答)教育長

1.松江市内には今、松江北高校、松江南高校、松江東高校と三校ございます。三校それぞれ通学区域を定めているところでございます。

 この経過、色々ございますが、昭和五十八年に松江東高校が、一番新しくできまして、その際定めた通学区域が基本的には現在採用されているという状況でございます。

 実は、平成十七年でございますが、色々な今、通学区域についての様々なご意見、あるいは法律の改正ございまして、平成十三年までは、通学区域を必ず定めなきゃいけないと、なっておった法律が、県の判断で定めても定めなくても良いと、いうような法律改正になったと、いうこともありまして、平成十七年に県立高校の通学区域のあり方について、検討委員会を設けて検討いたしました。

 その結果、検討委員会からは、やはり学区を撤廃しますと、生徒の希望の集中とか、あるいは高校の序列化、こういうことによって、過度な受験競争をもたらす懸念があると、いうような答申を受けております。それからその際、保護者とかあるいは高校生に対しまして、意識調査を行っておりますが、その際にも、現状を維持、あるいは現状の通学区域を維持しながら緩和をする、あるいは撤廃すると、そういった意見が、実は三分された状況でございました。

 こういったことを踏まえまして、平成十八年、県の教育委員会といたしましては、松江市内の県立高校の普通科でございますが、これについては、現在の通学区域を基本的に維持をすると、いうことと同時に、それまで認めておりませんでした通学区域外からの入学、これについても定員の五%の範囲内で認めると、いうような新しい通学区域の設定をしたところであります。その時に理数科につきましては、通学区域を撤廃すると、いう措置も行っております。そういったことで、今の制度は平成二十年度入学者から適用して、現在に至っていると、いう状況でございます。

 

2.五%枠でございますが、現在松江市内の普通科、さきほど申し上げました三校ございますが、定員で申し上げますと、松江北高校と、松江南高校、それぞれ十四名でございます。それから東高校が十二名でございますが、この合格者でございます。今春でございますが、北高校が十四名、南高校十三名、東高校十一名と、いう状況でございまして、年度を経るに従いまして、この自由枠を活用する生徒が増加をしておるという状況でございます。

 

 

 

 


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