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白石議員(民主県民)

 

(問)県立高校新卒者の就職支援について

1.今まで行ってきたインターンシップ等の事業の取組の検証を行うべきと考えるが、所見を伺う。

2.高校新卒者の就職後の定着状況はどの程度か、また高校における再就職に向けた支援はどのように行われているのか伺う。

 

(答)教育長

1.私からは、二点お答えをいたします。

 まず一点目が、現在県立高校で行っておりますインターンシップ等の授業の取り組みの検証を行ってはどうかという御質問でございます。

 県立高校では平成二十年から、働くことを学ぼう推進事業、こういう事業を設けまして、インターンシップ、企業見学、職業意識啓発セミナーなどの取り組みを充実をさせるなど、キャリア教育を進めてるところであります。その結果、先ほど議員からもございましたように、進学への進路変更と、こういった事情もございますが、結果的に、県内就職率、これにつきましては着実に向上しております。それなりの成果が上がってきてるなというふうに考えております。

 このインターンシップにつきましては、御質問にありましたように、インターンシップの時期と部活動の大会が重なるというようなこともあるようでございます。それから、何よりも、生徒の希望先の企業が集中した場合に、必ずしも第1希望のところへインターンシップできないという実情もあると聞いております。ただ、各学校では、こうした問題はありますが、その都度企業の協力を得ながら日程を調整をいたしましたり、あるいは事前事後の指導を十分に行うなど、それぞれ工夫を凝らして取り組んでおられるというふうに聞いております。

 また、新しい学習指導要領でも、キャリア教育の充実を図るために、地域や産業界等との連携を図って、就業体験の機会を積極的に設けるというふうにされております。今後、このインターンシップの目的が十分に達成されますように、企業や学校現場の声も十分に聞きながら取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。

 

2.それから、二点目でございます。高校新卒者の就職後の定着状況、それから再就職に向けた支援についてお尋ねがございました。

 県内の専門高校は十三校ございますが、現時点で各高校が把握している離職の状況の数値を申し上げますと、今春、ことしの三月ですが、卒業して就職をした者八百名おりますが、そのうち、現時点で離職している者は四十に名、離職率五%ということでございます。それから、平成二十二年三月、昨年でございますが、昨年の卒業生で就職した者のうち現時点で離職している者が十一%というふうに把握をいたしております。これらの原因といたしましては、職業に対する理解でありますとか体力あるいはコミュニケーション能力、こういったものが不足しているのが主な要因ではないかと分析をいたしております。

 現在、各学校におきましては、新学期に入ります五月から六月にかけまして、主な就職先企業を訪問いたしまして、企業の方から就職者の状況について聞き取りをしたり、あるいは直接就職者に会って相談等に当たっている状況にあります。そうした中で、早期に離職した者については、進路指導部あるいは担任が直接相談に乗りましたり、あるいはハローワークのジョブサポーターにつないだりといった支援を行ってるところであります。

 議員御指摘のように、就職した子どもたちの定着といったことは大変重要な課題だというふうに我々も認識をいたしております。このため、高校におきましては、早期の離職を防ぐ意味からも、社会の厳しさも含めまして、職業観、勤労観を醸成するための体系的なキャリア教育、これをさらに進めるとともに、生徒にとりまして適切な進路選択ができるような支援、指導を行ってまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

 

 

 

 


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