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三島議員(無)

 

(問)教育問題について

1.学校司書配置から、この二年での現場の変化と総括について伺う。

2.学校図書館フォーラムの概要と全国発信への思いを伺う。

3.有為な人材の教育現場での活用について、制度的なことも含めて見解を伺う。

4.もっと広く厚く有為な人材を活用すべきと思うが、活用の実情についての所見と今後の考え方を伺う。

 

(答)知事

1.学校図書館の活用、あるいは子どもの読書という問題は、私自身十分な知識を当初の段階では持っていなかったわけでありますが、三島議員が、現場を見たらどうですかというやりとりを議会のなかでされ、それを契機に、城北小学校に行って、図書館が子どもたちに朝早くから利用されているということを目にしまして、これは我々も考えなければならないというふうにして、教育委員会、県庁内で検討した結果、司書という方々が大きな役割をしめているという考えに到達し、皆さんから要望もあったわけですが、予算措置をし、市町村もそれに取り組まれるようになった。その過程を教育委員会がDVDにとり、これを有線放送というかテレビで放映させたり、現場の先生方や保護者の方々が見られ、そういうことで、その映像、その方々の進んだ取り組みしておられるのを見られ大事なことだということで広がっていったと感じております。

 それによりまして市町村のほうでも図書館の充実をするとか、あるいは保護者の方々も先生といっしょになって図書館が利用しやすいように並び変えるとか、本箱を整理するとか、新しい本を入れるとか、あるいは子どもたちが図書館に来やすくなるよういろいろな工夫をされる。そして先生も図書館そのもので授業をしたり、図書を活用するような授業がどんどん広がった様に思います。

 こんなふうに影響があるっていうようなことは予想しなかったわけでありますけども、皆さんのこのような努力により進んできている。来年の予算では小規模の高校にも司書を配置するということにつながっていっているわけでありますけども、さらに図書館の活用と同時に、読書を子どもたちがするように、さらに子供たちの健全な育成に対しまして、皆さん方と工夫しながら対応していきたいと考えているところであります。

 

 

(答)教育長

2.いま議員からご紹介がありましたフォーラムでございます。これは、今年の十一月十一日、十二日、両日でございますが、「しまね学校図書館活用教育フォーラム」と銘打ちまして、県民会館を主会場といたしまして、県内外から約千名の方に参加をいただいて開催する予定にいたしております。

 主な内容といたしましては、全国的に活躍する講師による講演、それから、県内の司書教諭や学校司書によります実践発表、それから児童生徒による発表、あるいは、しまねの学校図書館についてのシンポジウム、これらを予定をいたしております。

 このフォーラムを通じまして、これまでの取組の成果を、県の内外に向けて広く発信することによりまして、島根県の学校図書館の活用教育に携わっております教職員への励みとし、今後一層の活動の活発化につなげていきたいというふうに考えております。また、今後の学校図書館の活用教育の方向性についても共通認識をもつ場ともしていきたいと考えております。

 

3.議員からご指摘のございました、行政や民間企業で人づくりあるいはマネジメント等をやってこられました有為な人材を学校で活用する、とこういったことは、私どもも子どもたちが違った視点から幅広い知識を学べるということ、あるいは教員自身の視野を広げる、とこういった点で有効であると考えております。

 現在今、一部、議員からもご紹介ございました、制度的にこういう方をどういうかたちで学校で活用できるかということでございますが、制度だけ申し上げますと、こうした有為な人材で教員免許状を持っておられれば、教員試験ということができるわけですが、教員免許状のない方、これらの方を教員として学校で任用する、教育委員会で任用する、とこういうための制度として二つ制度がございます。

 一つは、議員からもございました特別免許状制度でございます。これは各分野の優れた知識経験や技能をもっていらっしゃる社会人を対象として、試験を行いまして特別の免許状を与えるというものでございます。それからもう一つございます。教科の領域の一部、例えば体育のうちの例えばスキーを得意とされる方、こういった方を、教科の一部を担任していただくということで採用、任用いたしますという特別非常勤講師制度、こういう制度がございます。

 それから、先ほど議員からもございました学校支援地域本部等で、これはボランティアでいろいろ学校のお手伝いをいただく、とこういったこともやっております。制度的には以上でございます。

 

4.先ほど申し上げました、そういった方を活用するのは大変有意義なことだというふうに思っております。すこし現状をご説明いたしますと、先ほど申し上げました特別免許状、これによりまして現在高等学校で県内四名の方を任用いたしております。これは工業、水産、商業それぞれの分野で計四名の方を任用いたしております。それからもう一つ申し上げました特別非常勤講師制度による任用でございますが、これは多うございまして、県内小・中・高・特別支援学校全体で三百四十三名の方を任用して現場で勤めていただいております。

 具体例で申し上げますと、音楽の和楽器でありますとか、先ほど申し上げました体育のスキーの指導、あるいは高校でいきますと農業の園芸デザイン、福祉の介護福祉、こういった場面で、教育の現場で携わっていただいております。

 そのほか、先ほども申し上げましたが、学校支援地域本部、こういった事業を通しまして、ボランティアで専門分野の地域講師として学校の教員と一緒になって取り組んでいただいているという例もございます。

 こうしたことは、生徒の学習活動を深めたり、教員の技術指導の向上、あるいは視野を広げる機会につながっているというふうに考えております。

 今後とも、こうした有為な人材をさらに積極的に学校教育に活用するように努めていきたいというふうに考えております。

 

 

 

 


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