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石倉議員(無)

 

(問)教育問題について

1.養護学校高等部と高等学校の交流の状況について伺う。また、学習の成果に多くの県民が触れる機会に関する所見を伺う。

2.校庭の芝生化について、県内公立学校の取組を伺う。また、芝生化に対する県の考え方を伺う。

3.県外の公立学校における校庭芝生化等の状況について伺う。

4.県立特別支援学校における芝生の活用と緑化の状況、考え方について伺う。また、特別支援学校の校庭の芝生化や緑化の取組、「全国一」との目標を掲げることも可能と考えるが所見伺う。

 

(答)教育長

1.今、議員からご紹介頂きました養護学校高等部、安来をご紹介頂きましたが、安来と邇摩、両高等学校内に養護学校の高等部の分教室を設けて、教育を行っているところであります。

 お尋ねのございました生徒間の交流でありますが、ご紹介のありましたパン作りなどを高等学校の生徒と養護学校の生徒が一緒にやっているという例もございますし、あるいは養護学校の生徒が高等学校の体育祭等の行事に参加をする、あるいは合同でボランティアを計画をして実施する、あるいは生徒会の交流によりまして花のプランターづくりをすると、こういった形で交流が進められております。

 また、高等学校の方の生徒の障がい児、あるいは障がい者に対する理解が進むよう養護学校の教員が高等学校の生徒に障がい等についての理解教育を実施すると、こういったことも行われております。

 それから、学習成果の県民の方々への発表ということでありますが、これもご紹介をいただきました学習成果物の展示即売会、こういうものを行う際に、高等学校の写真部と美術部等が作品を一緒に展示をして友情参加するといったような形、あるいは高等学校の文化祭や体育祭等の行事の際に、それぞれ両校の保護者の方に参加をしていただくといったようなことで、自分たちの学習成果を地域の方々に広く見て頂く機会を設けております。

 参加した保護者の方からは、養護学校の方ですが、地域が見守ってくれていると、安心感があるといったような感想も寄せられております。

 今後とも積極的にこうした交流及び共同の学習を進めていきたいというふうに思っております。

 

2.校庭の芝生化について、まず、県内の状況ですが、少し古いデータではありますが、昨年の五月一日現在の文部科学省の調査によると、芝生化を行っている学校は、県内の小学校で八校と、整備率は三・二八%となっています。

 議員ご紹介のとおり、その後の五月一日以降、松江市内で新たに七校が芝生化されましたが、県内すべてを承知していないので、ここでは、さきほどの八校で報告します。

 中学校、高等学校、特別支援学校では芝生化の例はないと承知しています。

 その芝生化に対する県の考え方です。まず、芝生化のメリットとして、議員ご紹介のとおり、子どもたちが、転んでも痛くないとか、傷も負わないとして、思い切った運動ができる、あるいは、サッカーやグラウンド・ゴルフなど、スポーツによっては、やりやすくなる、あるいは、砂塵の飛散防止、土砂の流出防止の効果等があるとされています。

 一方のデメリットとして、グラウンドの広さやどこまで芝生化するかという問題と関わりますが、一般に、野球や陸上などがやりにくくなる、また、授業公開日とか文化祭などの学校行事や地域の行事に、駐車場代わりとして校庭を使用することが難しくなる、さらに、芝生化あるいは、その後の維持管理に、経費と手間を要するとして、芝生化に反対する意見があるのも事実であります。

 県の考え方としては、今、申し上げたとおり、校庭の芝生化に関しては、実情により、様々なご意見があると認識しています。従いまして、芝生化にあたりましては、各学校の設置者において、校庭の状況、保護者等学校関係者や地域の皆さんの意見をよく踏まえたうえで最終的にご判断いただきたいとの考えを持っています。

 

3.まず県外の公立学校の芝生化の状況でございますが、これは昨年五月一日現在の文部科学省の調査がございます。小学校が五・五八%、中学校が三・九一%、高等学校が九・一七%、特別支援学校が二三・七五%という状況でございます。

 

4.次に、特別支援学校の芝生化についてでございます。

 まず、グランドの芝生化ということにつきましては、現状ではなかなか県内の特別支援学校におきまして、これを芝生化するというのは、結論的に申し上げましてなかなか困難な状況にあるというのが実情でございます。と、申し上げますのも、県内の各特別支援学校、敷地全体が狭隘化する中で、校庭でございますが、先ほどもちょっと申し上げました、学校行事の際の保護者の方の駐車場、あるいはスクールバス、あるいは保護者の自家用車によります児童生徒の送迎のために校庭を駐車場で使っております。こういったことから、そういった駐車スペース、あるいは転回場所として校庭が使用されるといったことから、先ほど申し上げました、なかなか現状では校庭を芝生化するというのは困難かなというのが今、特別支援学校の状況でございます。

 ただ一方で、芝生化というのは、今、議員からもございました、子どもたちが遊んで、寝ころんだり、自由にできるということから、実は各特別支援学校それぞれ工夫をしながら、取り組んでございます。例えば松江養護学校では中庭を芝生化をいたしまして、そこで昼休みなどに生徒と教職員が交流をして、児童が裸足になって遊ぶといったようなこと。あるいは、芝生化しておきますと、夏になりますと、簡易なプールを持ち出しまして、その中庭でプール遊びをしながらまた出ていって芝生の上で遊ぶといったようなことも行っております。

 それから、また、芝生化とは関連しますが、緑化ということで、例えば敷地内の法面を緑化をいたしまして、そこで遊びの指導をしたり、あるいは、作業学習後の休憩場所に使ったりと、こういった工夫もしております。芝生化や緑化、これらにつきましては、先ほど申し上げました子どもたちの活動にとりましても、あるいは環境保全、景観にとりましても効果あるものと認識をいたしております。

 今後も、できる範囲で、この芝生化、緑化、それぞれの学校の実情を見ながら推進して行きたいと考えております。

 

 

 

 


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