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尾村議員(無)

(問)浜田高校今市分校の募集停止について

1.今回の募集停止の公表時期は従来のルールを逸脱するものであるが、今後の教育行政の信頼回復についての所見を伺う。

2.在校生に対する教育支援、進路指導等について万全を期すべきと考えるが、所見を伺う。

3.離島、中山間地域では、地域と連携し、地域の活性化につながるような魅力ある学校づくりが必要だと思うが、所見を伺う。

(答)教育長

1.ご指摘のとおり「県立高等学校再編成基本計画」では募集停止につきましては、中学生への進路指導等に配慮いたしまして、「『原則的には』二年前の一学期末までに公表する」ということといたしております。

 当然のことながら、この原則に従って行うことが望ましいということは言うまでもないと思っております。

 一方、今回の今市分校の状況でございますが、今市分校は、近年、地元出身者の入学者が少なくなっている中で、昨年四月、入学生徒数全体も急激に減少いたしました。このため、今後、同校が生徒にとって魅力ある高校教育の環境を整えられるのか、あるいは分校本来の意義でございます地域の生徒の進路動向はどうなるのか、こういった観点から、慎重に検討を進めてまいりました。

 そうした中で、今年四月の入学生も大変少ない状況が続いたところでございます。そういったことから、学習・部活動等の教育活動を適切に行う教育環境を整えることが困難な状況となったところであります。

こうした状況を踏まえまして、早急な対応が必要であると判断いたしまして、一年前ではありますがやむを得ず、平成二十三年度の入学者選抜から生徒募集を停止することとしたところであります。

2.いずれにいたしましても今回、公表の時期が結果といたしまして、原則とする二年前から遅れたことで在校生徒、あるいは保護者・地域の方々に少なからぬ動揺を与えたということは事実であろうと思っております。保護者の方から不安感も寄せております。たいへん重く受け止めております。

 来年度からの募集停止によりまして、今市分校は今後閉校までの二年間、在籍生徒数が減少していくこととなりますが、私どもといたしましては現在の教育水準を下げることなく、授業を始めとする教育活動を展開いたしますとともに、進路指導等にも万全を期しまして、在校生徒が充実した高校生活を送り無事卒業できますように教育委員会・学校一体となって全力で支えてまいりたいと思っております。

3.少子高齢化が進んでいく中で、特に離島・中山間地域におきましては、学校の存在が地域の活力にとりましてますます重要な役割を果たしていくものと思っております。そうした中で、各県立高校では、従来からそれぞれの地域の特色を活かした教育活動を行ってきたところであります。

 たとえば、専門高校では地域の素材を用いた商品開発等に地域の産業界と一体となって取り組んでおります。

 また、横田高校のホッケー部等、地域に元気と誇りを与える部活動の活躍もございます。そういったことで今年度から新たな事業といたしまして、離島・中山間地域の普通高校を対象といたしまして産学官連携によります活性化をはかるための研究事業も始めたところであります。

 今後一層、様々な面で、地域と連携を深め、地域を元気づけるような魅力ある学校づくりに取り組んでまいりたいと考えております。


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