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浅野議員

 

(問)小中学校の教員人事について

 1.教員について、地元者採用の声が強いが、本県の実態と将来の考えを伺う。


(答)教育長

 1.学校に必要とする教員定数と比較しますと、出雲地域に生活の本拠地を置く教員数は、出雲地域の教員

定数を二百四十三人上回っております。一方、石見地域に生活の本拠地を置く教員数は、石見地域の教員定数に四百八十七人足りない状況であり、また、隠岐地域に生活の本拠地を置く教員数は、隠岐地域の教員定数に七十八人足りない状況であります。このような状況で地域採用を行いますと、過員となっている出雲地域では、当分の間、採用が困難となる事態が予想されるとともに、中山間地域、離島における教員不足が危惧されます。

 教育委員会としましては、石見、隠岐地域の人材を確保するため、昨年度、勤務地域を石見、隠岐地域に限定する採用枠を設けましたが、今年度はこの枠をさらに、小学校十人程度、中学校五人程度に拡充したところです。今後、それぞれの地域の定数動向も視野に入れ、バランスの取れた教員配置ができるように工夫していきたいと考えております。


(問)県立普通高校の校区について

  1. 全県自由校区と地域校区の全国実態を伺う。
  2. 県都地域に複数の普通高校がある場合の各県の対応状況を伺う。
  3. 将来も自由校区を採用しない考えか伺う。

(答)教育長

 1.全国の設定状況は、平成十八年四月時点で、全県一学区が十二都県、複数学区が三十五道府県であり

 ます。

 なお、中国地方は、鳥取が三学区、岡山が六学区、広島が一学区、山口が七学区、島根は十学区であります。

 2.四十七都道府県の状況ですが、県庁所在地に複数学区を設定しているのは松江を含め、北海道・札幌市、

京都市、大阪市、兵庫県・神戸市の五市であります。

 3.今後の学区のあり方については、昨年八月、外部識者から成る委員会を設置し三月末まで検討され、近々

答申を頂く予定であります。インターネットなどを通じて、県民の皆様から、ご意見を頂きましたが、数としては一桁でした。松江市内三校については、様々なご意見がありましたが、学区について、「維持」「緩和」「撤廃」が三等分となっております。

今後、答申を頂いて、県民の皆様から色々なご意見を伺った上で、検討したいと考えております。


(問)学力向上対策について

 1.学力調査の結果について

・結果の発表時期と具体策

・児童に自分の点数を通知するか。

・各学校の教科別クラス平均点を通知するか。

・各市町村別クラス平均点数の分布図を公表するか。

 2.平成十九年度も実施するか。

 3.教育力の劣った教員に対する今後の特別指導策を伺う。


(答)教育長

一人一人の生徒には、個人カードというふうな形で、教科毎の到達度、要するに点ですが、それと、目標に対する達成の状況、ここまでをほぼ必要なところを、あなたはクリアしていますよ、というふうな個人の成績をお返しするということにしております。学校には、学校、学年、学級のそれぞれの結果、それと共に、県とか市町村ごとの総計を返します。それをもとにして自分の学校がどういう状況にあるか、あるいは学級がどういう実態なのか、ということについて判断をしていただく。それを新しい指導に生かしていただく、というふうに考えています。

 来年度のことですが、ご案内のとおり、文部科学省が四月に調査をやるということでございます。科目で申しますと、国語と算数・数学二科目を行うということでありまして、本県で行いましたのは、学年で言いましても、小学校の三年から中学校の三年までと、幅の広い学年でありまして、科目も、中学校の三年ですと、五教科でやっているということでございます。どの程度国の調査を取り込んだ調査ができるかについても、詳細な調査の中身を見た上で結論を出す必要があろうかと思いますが、おっしゃいますように、私どもの考えとしては、今年やったものをこういうふうな形で指導の改善をしたか、それがどういうふうな結果に結びついたか、ということについても、フォローはしていく必要があろうと考えています。そのための規模であるとか、実施方法については、貴重な予算を、かなり大きな額を使わせていただくということなので、色々な角度からの検討をした上で、行えたらなと思っております。具体的にはこれから検討して参ります。

 大変いい発言をいただきましてありがとうございます。この学力問題は、個人個人の教員のこともさることながら、全体の、全県で行ってきた問題と、各学校で行っているやり方の問題、あるいは、今回の調査項目にしております、生活習慣とか学習意識とが学力とどういうふうに結びついているのか、様々な角度からの分析の取組が必要であると考えております。先日も話している中で、我々が教育を受ける側の時には、学力問題などという言葉はなかったなということもありますが、そうしたことについて、課題をもってやっていかないといかんと、そこのところ腹入れをいたしまして、おっしゃる趣旨で、しっかりやって参りたいと思います。

 


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