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白石議員

(問)高校魅力化事業と現場の課題について

1.授業や授業準備の時間を教員がもっと確保できるよう、例えば、舎監は嘱託職員だけに任せるなど、さらなる支援はできないか伺う。

2.高校魅力化事業に対する教員の加配にあたっては、中山間・離島の高校は非常勤では確保が難しいので常勤の加配教員をお願いしたいが、所見を伺う。

3.交通費の支給等何らかの工夫により寮生に食事を提供する調理員を確保し、夕食は温かいものを提供すべきと考えるが、所見を伺う。

4.寮の舎室不足について、地域にお任せではなく、一緒になって様々な対策を考える、下宿先へ経済的支援をする、などできることはないか、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.舎監は、寄宿舎の管理運営に加えまして、生徒の生活指導を行う必要があります。従来は教員のみで業務を担ってまいりましたが、教員の負担軽減を図るため、平成26年度から嘱託舎監を導入し、段階的に拡充を図ってきたところであります。

 学校現場からは、「教員配置を充実するなどして学校のバックアップ体制が整えば、嘱託職員のみで舎監業務を行うことが可能ではないか」といった声がある一方、「教員が生活指導に関わっていくことが必要である」という声もございます。

 こうした意見を踏まえ、舎監業務を嘱託舎監のみで行うことについては、引き続き、現場の意見を聞きながら教員配置の充実の問題と合わせて検討してまいります。

 

2.「教育の質の向上」と「教員の多忙の解消」という二つの重要な課題を両立させて解決をしていくため、来年度の予算編成に向けて検討を進めているところであります。「魅力化高校」の現場からは、特に次のような期待が強くなっております。

 まず第一に、高校魅力化を加速する、校内の核となる専任教員の配置であります。2点目は未開設の教科・科目の解消と、各教科の指導内容の充実を可能にする教員配置であります。

 このため、県単加配の可能性も含めて、教員配置の充実を検討していきたいと考えおります。その中で、常勤配置なのか、あるいは非常勤配置なのか、という問題につきましても、現場の期待に応えられるよう、よく考えてみたいと思います。

 

3.寄宿舎の炊事業務は、生徒の生活リズムに合わせまして、早朝出勤でありましたり、県外生徒が増加しましたので、休日勤務が必要になったことなど、そういった理由から、人員確保が課題となっております。

 一方で、教育の魅力化に取り組む高校にとりまして、生活の場である寄宿舎で提供される充実した食事は、重要なアピールポイントとなっております。

 こうした状況を踏まえまして、今後も引き続き、地域の方々や地元町村の理解・協力を得ながら、炊事員の安定した人材確保に努め、寄宿舎で提供する食事の質の確保に繋げていきたいと考えております。

 なお、ご指摘のございました通勤手当相当の第2報酬の支給の問題につきましては、他の嘱託職員とのバランスを踏まえ、できる範囲で制度の適用を検討してみたいと思います。

 

4.海士町の事例は寄宿舎を建てていただいたということではなく、地元町村が整備した公共的施設の中に寄宿舎的な機能を確保していただき、それを県立学校としても借用させていただくという例であります。そういうやり方のほかに、アパートの借り上げ、下宿先の募集・確保などの対応を、地元町村や地域と連携・協力して進めてきたところであります。

 議員から具体的に下宿先に対する直接的な経済的支援を行ってはどうかという主旨のご提案もございました。このようなやり方はこれまで県が助成した実績はなく、また、県内全域の高校生に不公平感が生じることのないよう、丁寧な検討が求められると考えておりますが、こうしたやり方の他にもいくつか選択肢があり得ると考えております。地元町村とよく話し合って、この問題の解決を図ってまいりたいと思います。

 


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