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高見議員

(問)地震対策について

1.学校の吊り天井の落下対策が早急になされる必要があると考えるが、所見を伺う。

(問)不妊治療を受けやすい社会づくりについて

2.「卵子の老化」や男性不妊など、不妊にかかわる知識を性教育の中で教えることが大切だと考えるが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.2点のご質問にお答えをいたします。

 まず、学校の吊り天井の落下防止対策の取組についてであります。

 学校施設は、児童生徒が一日の大半を過ごす学習・生活の場であるとともに、災害発生時には地域住民の避難所となるなど重要な役割を担っておりますので、文部科学省は、吊り天井の落下防止対策は重要かつ喫緊の課題として、必要な対策を計画的に実施するよう求めております。

 これを受けて県立学校においては、平成27年度までに屋内運動場等の吊り天井の撤去を完了いたしました。

 一方、県内の市町村立学校の屋内運動場等では、吊り天井を有する棟合計32棟ございますが、このうち既に対策済みが11棟、平成29年度対策予定が10棟であります。

 残る11棟につきましては、建物の改築工事に合わせて実施するものが2棟、学校の統廃合計画が絡むものが1棟、そして、中期財政計画等による計画的実施を図るものが8棟。このように聞いております。

 市町村からはこのような計画を聞いておりますが、県としては、可能な限り早期に所要の対策が完了するよう市町村の積極的な対応を期待しているところであります。今後とも必要に応じて助言を行ってまいります。

 

2.次に、「不妊に関わる知識」を学校における性に関する教育の中で扱うことについてお答えします。

 保健の学習で扱う性に関する教育の内容は、学習指導要領で定められております。そのうち、「妊娠・出産」に関わる内容としては、中学校段階では「生殖にかかわる機能の成熟」、高等学校段階では、「思春期と健康」、「結婚生活と健康」があります。

 特に、高等学校で指導する「結婚生活と健康」では、「受精、妊娠、出産とそれに伴う健康課題」や、「家族計画の意義や人工妊娠中絶の心身への影響」を理解できるようにしています。

 その中で、「男女それぞれの生殖に関わる機能についても、必要に応じて関連づけて扱うこと」とされており、近年、教科書や文部科学省が作成する副教材の中にも、不妊に関わる内容が記載される例が出てきております。

 こうした近年の動向を踏まえ、各学校では、学習指導要領に基づき、具体的な年間指導計画を立案して授業を行っております。

 若い人たちが「不妊に関わる知識」について知る機会や、ライフプランを描く中で、その認識を深めていくことは大切であり、中学校・高等学校段階での教育に加え、社会教育や行政による啓発などを通じて、社会全体の理解を促進していくことが大切であると、このように考えております。以上であります。

 


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