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浅野議員

(問)教育における創意工夫力の向上について

1.専門高校における研究発表の現状と今後の取組みについて、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.専門高校における課題研究についてのご質問にお答えをいたします。

 本県の専門高校では、問題解決の力や創意工夫の力の育成を図るため、生徒全員が「課題研究」という科目を学ぶこととしています。具体的には、主に3年生で、1週間の時間割の中で3時間から4時間を充てまして、生徒自らが設定した課題について、地域の企業・市町村・大学などの外部講師の指導・助言を得ながら研究に取り組んでおります。

 いくつか具体的な事例を挙げますと、例えば、松江農林高校では、松江市の支援を受けながら、ハマボウフウやシジミなど、地域の特産品が入ったランチを考案し、島根県代表として、食の縁結び甲子園全国大会に出場いたしました。

また、江津工業高校では、伝統建築の継承を目指しまして、地元の大工職人の指導のもと、こども神輿を作製しまして、伝統建築の良さを再認識し、それを発信する課題研究を行っております。

 その他、それぞれの専門高校で、さまざまに工夫をして課題研究を実施しております。また、それぞれの専門高校では生徒の取り組んだ課題研究の成果を、校内だけでなく、地域の方々に知ってもらうための発表会も開催しております。

 このように、生徒たちが主体的に課題を見つけ、他者と協働しながら粘り強く取り組んでいく専門高校の課題研究の教育は、今後ますます重要となっていくと考えております。その中で、週当たり3時間から4時間という課題研究の教育の量、ボリュームは、専門高校の教育課程の中でほぼ上限いっぱいにまで拡大してきたところであります。従いまして、今後は課題研究の質の向上を図っていく必要があると考えております。

 このため、これまで以上に、地域の先進的な技術に触れたり、優れた外部人材から指導を受ける機会を増やすなどして、産学官が連携した課題研究の教育効果の向上が図られますよう、専門高校の積極的な取組を激励していきたいと考えております。以上でございます。

 


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