• 背景色 
  • 文字サイズ 

浅野議員

(問)高校入試対策について
1.松江市内の県立普通高校3校と専門高校3校の定員割れの数、入試の欠席者数について伺う。
2.松江高専の合格発表が2月20日で、県立高校の入試が3月10日であり、これを定員割れの原因とするならば、日程調整はできないのか、伺う。
3.29年度からの高校入試改善策について各校、市教委と協議されているとのことだが、状況について伺う。
4.定員割れした県立高校で2次募集されれば、私立高校の合格者を県立高校が奪うことになると思われ、岡山県、広島県のように私立高校に配慮されたいと願うが、考えを伺う。
5.松江市内の学級減案及び通学区制度の廃止について、いつ頃までに発表されるのか伺う。

 

(答)教育長
1.松江市内県立高校の定員割れの状況ですが、普通科高校3校の定員の合計は880名であり、平成26年度入学では72名の定員割れ。
各学校名。はい。松江北高が7名、松江南高が18名、東高が47名、松江工業が2名、松江商業と松江農林は0です。定員割れはありません。27年度の状況ですけれども、松江北高校は定員割れはありません。南高が9名、東高が9名、松江工業が22名、松江商業が16名、松江農林が20名の定員割れとなっています。
次に、27年度入試での各校の欠席者ですけれども、松江北高校では、出願が348名で、欠席が22名、欠席率は6.3%。南高校では出願が339名、欠席28名で、欠席率8.3%。東高校で出願242名、欠席12名で5%。松江工業が出願250名、欠席17名で6.8%。松江商業高校が出願189名で、欠席が4名で2.1%。松江農林が出願144名で、欠席2名で1.4%でした。
この出願者数と欠席者数については、だいたい27年度の状況が例年とほぼ同じ様な傾向となっております。

 

2.松江高専の推薦入試と学力選抜入試は、いずれも公立高校の入試より早い日程で実施されております。これは、松江高専と公立高校の入学試験日程は、それぞれ独自に決定しておりますけれども、松江高専の学力選抜は、全国の高専が同じ日に実施しておるため、変更は困難と思われます。
また、公立高校の方ですけれども、入学試験の出願から合格発表までには、例えば多くの入試試験事務があることから一か月以上の期間が必要だということで、出願期間を今までより遅くすることは難しい状況にあり、その辺の調整はなかなか難しいことだというふうに思っております。
定員割れですけれども、これは高専の合格者数が欠席することだけではなくて、生徒が減少し、もともとの出願者数が少ないことが大きな要因であると考えております。

 

3.ちょっと重なりますけども、まず現在の中学校2年生ですね、これが受検予定の平成29年度の高校入試から変更を考えております。
その内容についてですが、ポイントはちょっと重なりますけれども、主に2点で、もう1回言わせていただきますと、一つは、一般選抜における第2志望校制度、これを廃止しまして、出願できる高校を1校とすること。かつ、合格発表後にですね、入学定員に欠員がある高校では、その1次試験で不合格、公立高校受けて不合格となった者を対象とし、第2次募集を行うこと。二つ目は、松江市内の県立普通科高校、松江北、南、東ですが、この3校の、松江市内の通学区、松江市内の通学が決まっておりますけれど、通学区外からの合格者数を、現在定員の5%となっておりますけれども、これを20%に広げることであります。
入試の改善にあたっては、昨年の12月から、公立・私立の中学校・高等学校の校長、保護者や市町村教育委員会の代表、有識者などからなる入試改善のための意見聴取会を、これを3回行いました。
また、これと並行して、今年の2月からは、県内各地で中学校、高等学校、市町村教育委員会を対象にした説明会を9会場で実施しております。
さらに、私立中学校・高等学校対象の説明会あるいは公立中学校の進路指導対象、進路指導対策委員会との協議を行いました。
意見聴取会と説明会での主な意見ですが、まず導入時期についてですが、入試制度の変更は、中学校にとっても、高等学校にとっても大きなことで、十分に時間をかけた説明が必要であるという意見がありました。
これを受けてもともとは今の中学校3年生の入試からと思っておりましたが、中学校2年生からの入試に取り入れようというふうに考えておるところでございます。
それから松江市内の通学区の制度については、松江市内の県立普通科高校の通学区に係る変更については、できるだけ早く実施して、中学生が自分の希望の高校に入学できる環境を整えてほしいといった保護者からの意見がありましたし、通学区の制度がどうなるか今後の見通しを示してほしいといったような声もありました。
また、第2志望校制度と第2次募集については、第2志望校制度が廃止されると、公立高校に進学できない生徒が出るのではないかと心配するといった意見や、第2次募集が無条件に行われると、私立高校への入学生が減ることが懸念される、私立高校に合格している生徒は、第2次募集に出願できないなどの条件を入れてほしいといった私立高校側からの意見もございました。
また、島根県の高校入試制度全般については、島根県の高校入試制度は複雑でわかりにくい、他県と同じような、1校のみに出願して、欠員が出た学校で第2次募集を行う制度にすべきだといった保護者の声もございました。
頂いた質問や意見に対しては、その都度、県として説明を行ったり、持ち帰って検討したりして、必要な事柄については、改善方針に、先程の中学校2年生からの例のように、取り入れてきたところでございます。
今回の入試制度の変更については、今後ともいろいろな意見を聞きながら、検討を重ねていきたいと考えております。

 

4.私立高校には配慮していく必要があると考えておりまして、議員が先程言われたように、第2次募集は、県立高校の不合格者であって、私立高校への入学手続きを終えていない生徒のみを対象とする方向でございます。

 

5.高校の、まず入学定員の話ですけども、これは年度ごとに、中学校卒業予定者の増減、普通科・専門学科のバランスなどを考慮して、年度ごとに設定しております。
松江市内の県立高校においても、こうした考え方に従い、毎年、適切に入学定員の設定を行っているところです。
また、議員ご指摘のとおり、平成28年度に、次期の「県立高校再編成基本計画」策定のための検討委員会を立ち上げ、県立高校のあり方について議論いただくこととしております。
松江市内の通学区のあり方についても、この検討委員会で、ご意見を伺う予定であります。


お問い合わせ先

島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
島根県教育庁総務課
TEL 0852-22-5403
FAX 0852-22-5400
kyousou@pref.shimane.lg.jp