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角議員(民主県民)

 

(問)ネット依存について

1.県内の児童生徒のインターネット使用時間がどのようになっているのか、また、ネット依存の県内状況について、どう把握しているのか伺う。

2.県内の児童生徒のネット依存を防ぐ取組、依存傾向にある児童生徒への対応について伺う。

 また、今後の取組について伺う。

3.児童生徒のインターネット利用に係わるマナーなどの教育が早急になされなければならないと考えるが、県内での対応を伺う。

 

(答)教育長

1.全国の学力・学習状況調査におきまして、児童生徒のインターネットの使用状況調査がございます。それによりますと、まず、1日当たりのインターネットの使用時間ですが、1日1時間以上使用している県内の小学生及び中学生の割合、平成25年度分でございますが、小学校6年で県内の児童生徒18%が1時間以上使用しております。それから、中学3年生が45%、1時間以上使用しております。この数値、全国と比較しますと4ポイントから5ポイント低い数値となっております。

 ただ、県内の状況、平成20年度と比較しますと、増加傾向にありまして、とくに、中学3年におきましては16ポイント上昇しておるという状況でございます。

 それから、ネット依存の状況でございますが、正確な把握というのは難しいところですが、インターネットの長時間の使用による睡眠不足から、頭痛などの体調不良を訴えて、朝から保健室に来室するといった児童生徒もいると聞いております。

 今後は、スマートフォンやタブレットの普及によりまして、インターネットの使用頻度、さらに増加してくるものと考えております。

 

2.現在、市町村によりましては、松江市の例、ご紹介いただきましたが、たとえば、中学校に外部講師を派遣し、子ども向けに、インターネットについて考える出前授業、あるいは、保護者を対象とした講演会、こういうことを定期的に実施をいたしましたり、あるいは、議会で議決文を採択をいたしまして、地域ぐるみでメディアを規制する取組を実施している市町村もございます。

 それから、県の教育委員会での取組でありますが、保護者を対象にいたしまして、幼稚園、保育所、小学校、公民館などで「ケータイ・インターネットとのつきあい方」について研修を行っております。

 また、学校や地域の要請に応じまして、メディア漬けの生活が子どもの成長・発達に及ぼす影響、あるいは、予防策につきまして助言ができる専門家を派遣をしております。

 それから、教員を対象とした研修会を行いましたり、あるいは、子どもたちに規則正しい生活習慣の確立をめざして参ります研究指定校、こういった取組も行っております。

 今後でありますが、今申しあげました、研究指定校での取組の成果、これを県内に普及をしまして、多くの学校で実践されるように働きかけをして参ります。

 それとともに、今後とも引き続き、市町村教育委員会、関係部局と連携した取り組みを進めて参ります。

 

3.それからインターネット関連の3点目でございます。児童生徒へのインターネット利用のマナー教育が必要ではないかというご質問でございます。

 児童生徒がネットトラブルに巻き込まれる危険性、だんだん高くなっているという風に認識をいたしております。

 そのため、児童生徒が正しくインターネットを利用できるよう、教職員のための指導事例集の作成や生徒を対象にした講演会の実施など、情報モラルの普及啓発に努めております。

 また、今年度から、インターネット上の書き込み等を監視いたします「学校ネットパトロール事業」を実施をいたしております。これによりまして児童生徒の個人情報の流出、誹謗中傷などの状況を早期に把握をいたしまして、ネットトラブルの未然防止や生徒指導に役立てたいと思っております。

 こういった取り組みによりまして、児童生徒にインターネットの利便性と反対に危険性を十分に理解をさせまして、適切に利用できる力を身につけさせたいという風に考えております。

 

(問)高校書道教諭の採用について

1.児童生徒の書道教育・書写教育の教育的効果、あり方についての考えを伺う。

2.書道教諭の定期的な採用と書道教諭数の増加への取り組みについて考えを伺う

 

(答)教育委員長

1.書写は、小中学校の国語科の中で、教材を参考にしながら文字を正しく整えて書くことなどを目的として行われております。また、書道は、高等学校において芸術科の選択科目のひとつとして行われています。

 書写と書道は、対象学年や教育課程上の目的などが異なりますが、いずれも、無心で書に向き合うことで、心を穏やかにし、人格を錬磨し、情操を養うなど、人間修養のうえでも優れた面があると思われます。

 現在、インターネットや携帯電話が普及し、そうしたものに過度に依存する子ども達が増えている中、こうした優れた面を持つ書写と書道は、学校教育においても意義のあるものと私は考えております。

 

(答)教育長

2.それから大きなもう1点でございます、書道教諭の採用についてのご質問がございました。

 生徒数の減少によりまして教職員定数の減少が全体として進んでおります。その中で芸術教科、美術・音楽・書道でございますが、こういった芸術教科の教員の採用につきましても、授業時数の関係もありまして、新たな採用がなかなか難しい、現在は状況にございます。

 そういった中で、現在書道で採用された教諭、ご紹介もありました2名でございます。この他、授業を担当してもらっている非常勤講師の方々、年齢が高くなっているという状況もございまして、この2名の教諭によりまして書道のコンクール、講習会等、県内の書道関係の行事全般を支えてもらっているという実情は承知をいたしております。

 こういった状況を踏まえまして、書道だけではなくて、国語といった他教科の授業も担当する、あるいは複数校を兼務する、こういった形での書道担当の教諭の採用につきまして、各校の実情やニーズ、あらためて確認する必要がございますが、来年度の教員採用試験において検討していきたいというふうに思っております。

 

 

 

 


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