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生越議員(自民)

 

(問)これまでの産業振興の成果と県をあげての自治体営業力強化について

1.「ふるまいの推進」や「おもてなしの心」について児童生徒にどの程度身についているか伺う。

2.児童生徒がいきいきとした学校生活を送るために、学習環境を整えることは大切と考えるが、現状と今後の考えを伺う。

3.モノづくりを進めるための働き手を育成するためのキャリア教育を、どのように考えているか伺う。

 

(答)教育長

1.2.「ふるまいの推進」あるいは、学習環境を整えることの現状と今後の取組について、ブランディング等の観点からどう考えているのかというご質問でございます。

 島根の教育の目指すところは、日頃言っておりますが、知・徳・体を調和的に身につけて、社会で生きるために必要な力を蓄えた人材の育成であると思っておりますが、そのためには、様々な取組が必要であります。

 そういった中で、教育の魅力、島根の教育の魅力・価値を高めるために、子どもたちに是非身につけてほしい大切なこと、2点考えております。

 1点目が、「自分さえよければ」という風潮の中で、他を思いやり、共に生きるという心、いわゆる「ふるまい、おもてなし」の心であります。

それから2点目が、社会で生きていくために不可欠な確かな学力であるというふうに思っております。

 まず1点目は、「ふるまい」でございます。ご質問にもございました。この、「ふるまい」は、恵まれた環境の中で育っております島根の子どもたちの良い点であると思っております。こういった良い点を、さらにその特色を生かせるよう、平成22年度から力を入れて取り組んでおります。

 全国学力・学習状況調査によりますと、近所の人へのあいさつ、規範意識、地域行事への参加など、いずれも全国の数値と比較しますと、良い状況であります。また、年々向上もしてきております。今後とも、さらに定着をいたしまして、いわば島根のブランドと言われるような取り組みができればというふうに思っているところでございます。

 それから、2つ目の学力であります。これは、全国学力調査の結果を見ますと、特に小学校におきまして、全国より低い結果が続いているということ、残念に思っております。誰もが、基礎的な学力を身につけ、さらにそれぞれの可能性を伸ばしていくこと、大切だと思っております。小学校から高校まで連携して、一貫した取組が必要であります。

 そのために、子どもたちの学習意欲を高めるための何よりも教員の授業力の向上。それから、思考力、判断力・表現力を伸ばすための学校図書館活用教育の推進。また、学習面、生活面で多様化しております子どもたちにきめ細かな指導を行うための条件整備。それから、家庭学習の充実と習慣化。これらを図っていくことが必要だと思っております。

 ただ、こうした「ふるまい」や「学力の向上」を図る上では、家庭の役割が大変重要だと思っております。また、地域の協力や支えも必要であります。島根には温かい人間関係があり、地域で子どもを育てるよい環境もございます。教育を進める上で、大きな力であると思っております。

 そして何よりも教員が、保護者や地域の信頼を得ながら、誇りを持って子どもたちの指導にあたり、その成長を実感できる、そのことが、教員の自信ややりがいにつながっていると思っております。

 島根の教育は是非そうあってほしいと願っているところでございます。

 

3.島根の産業を担うものづくり人材の育成は、大変重要だと思っております。

このため、ものづくり人材の裾野の拡大を図るために、小学校段階から職業観、勤労観の醸成を図るキャリア教育に取り組んできております。

 また、高校では、工業・農業高校生を中心にしまして、地域や企業と連携したインターンシップ、課題研究活動等を進め、知識・技能の習得、適性把握や働く意欲の向上に努めております。

 今後とも、こうした取組の充実を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。

 

 

 

 


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