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三島議員(無)

 

(問)学校図書館活用教育について

1.学校図書館活用教育を支える人を育てる研修をしっかり続ける必要があると思うが、今後の研修についての考え方を伺う。

2.学びいきいきサポート事業、司書教諭サポート事業により、専任に近い司書教諭が配置された成果についての評価を伺う。

3.今後の司書教諭サポート事業をどう進めるのか考え方を伺う。

4.学校図書館活用教育の今までの取り組みについて、評価と今後の課題を伺う。

 

(答)教育長

1.学校図書館を活用いたしました教育についての研修ですが、先ほど議員からもご紹介いただきました様々な形で研修をして取り上げているところでございます。

 特に学校図書館の推進を中心的に担います司書教諭の研修。この研修では、授業実践に直接役立つよう、ワークショップを中心に研修を組み立てておりまして、研修後のアンケートでも、「満足」あるいは「おおむね満足」というのが九割を超えているという状況にございます。

 こういったことも踏まえまして、来年度以降につきましても、学校図書館活用教育が学校全体でさらに進むように、これらの研修の充実を図っていきたいというふうに考えております。

 

2.今ご質問にございました、司書教諭サポート事業、平成二十二年度までは学びいきいきサポート事業といっておりましたが、この事業は司書教諭の授業を週十時間程度代わりにする、代替する非常勤講師を配置をいたしまして、司書教諭としての業務の時間を確保するものでございますが、現在、平成二十三年度から二十五年度までの三年間の計画で年間十七校、合計三年間で五十一校を対象に実施をしているところであります。

 この事業の成果でありますが、司書教諭が担任と一緒に授業を行うと、こういうことで、調べ学習など、図書館を利用した授業が充実してきているという風に思っております。

 また、司書教諭の指導法が校内に伝わることで、教員全体の意識の向上も図られてきているという風に考えております。

 

3.現在の司書教諭サポート事業でございますが、さきほども申しあげました、来年度までの三年間で、順次、学校の要望に応じて配置するという風に考えております。まずはこの計画に従いまして、来年度まで現在の事業を実施したいという風に考えております。

 その上で、この事業につきまして、今議員からもございましたが、非常勤講師の配置が一年間ということで、司書教諭の指導法を学校全体に浸透させるには、時間が十分でない、こういった声も聞いております。

 計画期間終了後のこの事業のあり方につきましては、今後、この事業の成果を検証いたしまして、また、ご紹介をいただきました他県の事例も参考にいたしまして、市町村教育委員会、現場の声も聞きながら、検討して参りたいと思っております。

 

4.この図書館活用教育の、まず評価でございますが、県内のほとんどの小中学校に学校司書が配置をされまして、「人のいる図書館」が実現したこと、また、レイアウトの変更や展示コーナーの設置など、使いやすい学校図書館への整備が進んだことなどによりまして、学校図書館を利用する児童生徒が増え、また、一ヶ月間に読む本も多くなったという風に聞いております。

 また、司書教諭の養成をはじめといたしまして、司書教諭や学校司書の研修など、指導力の向上にも努めまして、学校図書館を活用した授業が増えるなど、着実に学校図書館活用教育が進んでいるなという風に認識をいたしております。

 ただ一方で今後の課題でございますが、学校図書館活用教育を進めていく上で校種間、小学校、中学校、高校ですが、校種間や市町村によりまして取り組みにまだ温度差があるということ、あるいは学校図書館教育を中心に推進していきます司書教諭の有資格者の数、それからその資質の向上を図っていく、こういったことが依然として課題としてあげられるという風に思っております。


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