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森山議員(自民)

(問)神話博しまねの成果を踏まえた今後の観光振興について

 1.今後、どのような方針で島根の観光振興を進めていくのか、所見を伺う。

 2.島根の歴史・文化の更なる活用や効果的な情報発信が求められるが、今後どのようにその取り組みを進めていくのか、所見を伺う。

 

(答)知事

1.2.今後の島根の観光振興と歴史・文化の活用についてでありますが、「神々の国しまね」プロジェクトによりまして、書籍・雑誌やテレビなど様々なメディアに、島根の豊かな歴史・文化の魅力が取り上げられており、島根に対する全国からの関心が高まってきております。

 京都・東京で開催しました展覧会などには多くの方々にご来場いただきました。

 こうした県外の方々の関心の高まりとその勢いをしっかりと継続させ、島根県への観光誘客をさらに進めていく必要があります。つまり、島根はいいところだというイメージの定着が必要ということであります。

 そのために、「神々」、「ご縁」、「縁結び」というような島根ならではの魅力をキーワードに、積極的に全国に対して情報発信してまいります。

 また、魅力的な観光商品づくりや、県内各地で高まってきております「地域の魅力づくり」や「おもてなし」の取組につきましても、定着してまいりますよう、引き続き支援してまいります。

 今年は、「古代歴史文化賞」として三重県・奈良県・宮崎県と連携して表彰制度を立ち上げます。

 また、三重県とは共同で式年遷宮・平成の大遷宮をPRすることとしております。

 そして、古代出雲歴史博物館におきましては、出雲大社の大遷宮と同時期に「出雲大社展」を開催いたしますが、島根の歴史・文化を活用し、その魅力を全国に向けて発信してまいります。

 こうした情報発信により、島根の歴史・文化の魅力を更に広め、観光客の増加や県民の方々の郷土への誇りと愛着の醸成に努めてまいります。

 

(問)いじめ、体罰問題への対応について

1.本県におけるいじめの問題について、今後の取組みを伺う。

2.県における学校での体罰の問題について、今後どのように対応していくのか伺う。

 

(答)教育長

1.私から、三点お答えをいたします。まず一点目が、いじめ問題についての今後の取組についてであります。大津市での事案を受けまして、国において緊急調査が行われるなど、全国的な課題として取り組まれているところでありますが、この島根県におきましても、いじめを起こさない学校づくり、あるいはいじめを認知したときの迅速な対応に努めて参りました。

 今後でありますが、いじめの未然防止や早期発見と適切な対応を図るため、取組を強化をして参ります。具体的には、児童生徒に対するアンケート調査の拡充、それからインターネット上のいじめを監視するためのネットパトロールの実施、また学校や教育委員会だけでは解決が困難なケースにおきまして、専門的な立場から指導助言を受けるための外部人材の活用。そして、相談体制の充実といたしまして、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの増員。それから電話相談の充実。こういったことに取り組んで参ります。

 なお、県内では、生徒たちが、いじめを自分たちの問題としてとらえ、生徒会などで宣言を行って、いじめをなくすことに取り組んでいる学校もございます。こうした事例を、市町村や学校に対し、また教員研修会等で紹介することによりまして、教員と子どもたち学校全体で、いじめの防止に向けた取組が進むように努めて参りたいと考えております。

 

2.次に二点目が体罰への対応についてでございます。

 体罰は学校教育法で禁止がされている行為であります。あってはならないものと考えております。

 このため、管理職が普段から教職員と意思疎通をしっかりと行い、学校内での状況把握に努めるとともに、校内研修などで教員の認識を高めるなど組織としての取組を進めてまいります。

 万が一、体罰が起こった場合には、速やかな対応と再発防止が重要であると考えております。このため何よりも事実関係の把握でありますとか、生徒の心のケア、保護者への説明等適切な対応を行うよう指導しているところであります。

 なお、先般、私立中学・高等学校長と体罰に関して、意見交換を実施をいたしました。

 その中で、出席者からはこうした問題について、教育委員会と連携して取り組んでいきたいという意見がございました。

 今後、私立学校に対し、不祥事防止のための研修教材の提供、研修方法などについての助言を行いますとともに、県教育センターでの研修や、部活動指導者研修などへの参加呼びかけも行ってまいります。

 

(問)スポーツの推進について

1.過疎化・高齢化が進んでいる本県において、どのようにスポーツを推進していくのか伺う。

2.子どもの体力の現状及び県として体力向上対策をどのように進めていくのかを伺う。

3.本県の競技力向上について、中・長期的な視点でどのように進めていくのか伺う。

 

(答)教育長

1.言うまでもなく、スポーツは、自ら行うだけではなくて、指導者やサポート役となったり、観戦、応援したりすることも大切な要素であります。

 こうしたスポーツ活動は、個人の健康面だけではなくて、県民の方々の交流の輪を広げ、地域住民の連帯感を醸成するなど、地域の活力を生み出す面でも大変重要なことだと思っております。

 今後は、こうしたスポーツの意義を広めていきますとともに、指導者やスポーツ団体を育成することなどによりまして、高齢者、障がい者を含め、多くの県民がスポーツに参画する機会の確保に努めて参ります。

 特に、過疎、高齢化が進む島根県におきましては、年齢に応じたスポーツ活動が行える環境作りが重要であると考えております。

 このため、例えば、年齢別競技大会の開催、運動負荷の少ないスポーツ・レクリエーションの普及の促進、また、スポーツ推進委員などの指導者が直接地域に出向きまして、高齢者に対し、生活と運動によるバランスのとれた身体活動を啓発、指導する、こういったことにも取り組んで参ります。

 

2.島根県の子どもの体力の特徴でありますが、全国調査平成二十二年ですが、これによりますと、小学五年生が全国第六位、ただ中学二年生になりますと第二十四位ということで、ただいずれも全国平均を上回っておりますが、親世代と比較しますとご指摘がありましたように体力が劣ってきております。

また、現場の学校からは運動のできる子とできない子の運動の二極化が進んでいる。

 あるいは運動が得意な子でも小さい頃から単一のスポーツばかり行っている子が多く、特定の動作運動ができない子が増えている。

 こういった指摘が出されてきているところであります。

 こうしたことも踏まえまして、昨年度から各小中学校におきまして一日一時間以上体を動かそうをスローガンといたしまして体力向上推進計画を策定いたしまして、子どもたちの体力作りに取り組んでおります。

 また、新たな事業といたしまして、幼児期の運動でございますが、幼児期は体の発育の中で神経系統が特に著しく発達するとと言われております。

 そこで、保護者などに対しまして、子どもたちを取り巻く人たちを対象とした啓発活動や実技講習会を実施して参ります。

 こういったことによりまして幼児期から運動に積極的に親しみ体を動かす習慣を身に付けて欲しいという風に思っております。

 

3.これまで、競技力の向上を図るために、県外遠征や強豪チームを招いての練習、指導者の育成等に取り組んでまいりました。

 今後、安定した競技力維持のためには、ご指摘もございましたように、こうした対策はもとよりでありますが、競技人口の裾野を広げ、多くの競技者の中から優秀な競技者を発掘して、育成、強化するといった「普及を図りながら強化につなげる」と、こういったことが必要だろうと思っております。

 こうした観点から、来年度は、競技団体が自ら計画し、保護者や地域の方に競技を理解し、応援していただき、競技の中長期的な普及に繋げる、そういった取組を支援してまいりたいと考えております。

 また、各団体の指導者は選手の指導のほか、体づくりやコンディション調整、更には、最先端の理論や技能の習得まで、かなりの負担を抱えている現状にあります。

 このため、競技団体、運動部活動に、トレーナーや栄養士等を派遣いたしまして、サポートチームを結成し、継続的な指導を行ってまいりたいと考えております

 こうした新規の取組を含めまして、中長期的に競技力の向上が図れるよう努めてまいります。

 

 

 

 


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