• 背景色 
  • 文字サイズ 

嘉本議員(無)

 

(問)無業者対策について

1.学校教育の中でキャリア教育を推進していくことは、将来、児童生徒が孤立無業者とならないために有効であると思うが、所見を伺う。

2.中高等学校のキャリア教育において、失職や解雇された方たちが復職し元気に活躍している話や今奮闘中の方の話を聴くことも役立つと思うが、考えを伺う。

3.ふるまい向上プロジェクトは、具体的にどのような青少年を目指し、どのような行動をとれることを目標とするのか伺う

 

(答)教育長

1.ご紹介のありましたキャリア教育でございますが、この目的は、職業について学ぶことにとどまらず、人間関係をつくっていく力、あるいは課題を解決していく力、これらを育むことだと思っております。そうした面で、社会人・職業人としての自立を促すことにつながり、将来、子どもたちが孤立無業者とならないようにするためにも意義のあることだというふうに思っております。

 

2.子どもたちを社会に送り出す前に、逞しく人生を生きてこられました経験者の方々に協力をいただきまして、生徒の参考となる話を聴かせるということは大変貴重なことだというふうに思っております。

 現在、ご紹介もいただきましたが、各中学や高校では、今申し上げました観点から、講話や講演の機会を設けております。講師には、議員のおっしゃいましたような方々も呼んで講師をやっていただいております。様々な経歴・経験をお持ちの方々にお願いしているというふうに聞いております。

 今後とも、子どもたちには「人生は順風満帆なことばかりでない、挫折や失敗もあり、そして、それを乗り越える力が必要である」、こういったことを体験に基づいて、話していただける機会を、各学校で、積極的に設けてもらいたいというふうに思っております。

 

(追加質問)

こういった講話などが、島根県内全県どこでも、普通高校の生徒も聴けるということになると、まだ進んでいないと思う。具体的な事例を伺う。

 

(答)教育長

 各学校によって状況は違うと思いますが、たとえば、昨年度ですが、松江・出雲の方で、高校が集まりまして、これは八校が参加しておりますが、一緒になって講師を御呼びをして、これは特にNPO法人の青少年サポートの相談員さんにお話を聴く機会も設けておりますし、各学校でもやっております。

 それで今お尋ねがございました中で、たとえば具体的に申し上げますと、高校でいきますと、高校中退後に自力で起業された方とか、或いは先ほど申し上げましたNPO法人の方とか、或いは中学校でも、Uターンをされた方、或いは一回失敗をしたけれどもまた改めて起業された方とかいう話も聞いております。

 したがいまして、先ほどおっしゃいましたような立派な経歴の方の講話にしましても、実は講話の中では、やはり順風満帆だけではなく、いろいろ失敗した経験を乗り越えて最終的に成功したというお話も中心にされているというふうに聞いておりますので、今後とも各学校でいろいろな工夫をしながら、今申し上げましたようなお話が聴けるような機会を設けていきたいというふうに思っております。

 

3.このふるまい向上プロジェクトでございますが、今、今日実はご質問頂きました孤立無業者の話にございました、そういう観点でもこのプロジェクト、重要な事業だというふうに思っております。

 どういう青少年を目指すかということでありますが、三点ございます。

 一つは、自立して生きる。これは今日の話にもございました職業の問題も含めてでございます。自分で考えて生きるということ。それから二つ目が、人とともに生きることができる。それから三つ目が、社会、地域に貢献できる。こういった三つの人材の育成を目的といたしております。

 具体的な行動としては、やはり基本的な生活習慣を身に付ける子ども、それから礼儀、作法、挨拶などルールやマナーを大切にする子ども、それから相手を思いやり、人とコミュニケーションを上手にとれる、あるいは、将来の夢や希望に向かって努力する、こういった子どもたちを育てていきたいということで取り組んでおります。

 

 

 

 


お問い合わせ先

島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
島根県教育庁総務課
TEL 0852-22-5403
FAX 0852-22-5400
kyousou@pref.shimane.lg.jp