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門脇議員(民主県民)

 

(問)大分県教委の汚職事件について

1.改めて大分県教育委員会の汚職事件の感想を伺う。

 

(答)知事

1.大分県での事件につきましては、あってはならないことでありまして、受験者だけでなく、児童生徒、保護者、地域社会にはかりしれない大きな影響を残したわけでございます。

 島根県の教員採用試験や管理職試験につきましては、教育委員会が行っておりますけれども、教育委員会からは、これまでいろいろチェックの体制をつくり、不正が起きない体制で実施をしてきているとの報告を受けております。

 また、外部有識者によります調査点検、特に昨年度実施しました試験についての調査点検、その試験が公正に行われたかという点につきましても、いずれも公正な処理が行われているという確認について報告を受けているわけであります。

 また、今後の問題として、教育委員会におきましては、試験の解答用紙の保存期間を5年間とする、あるいは試験を持ち帰ることができるとか、試験項目ごとに本人に試験の結果を伝えるとか、公正性が担保された試験制度になるよう改善を行っているところでございまして、ぜひとも県民の信頼に応えうる教育行政となるよう願っているところであります。

 


(問)教育問題について

1.今日時点の高校再編実施計画策定の基本的な考え方と生徒数減少などの変化や地域との協議などどのように進めていく考えか伺う。

2.学校教育における「学力アップ重視」と「人の生き方など幅広い視野重視」の価値観について所見を伺う。

3.市町村と連携して司書配置のない県立高校に司書を配置し、その地域の小中学校、公民館図書室の充実を図ってはどうかと思うが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.県立高校再編成計画の基本的な考え方と進め方についてであります。

 今年度中に策定予定の再編成計画の大要は検討委員会の答申どおりとしたいと考えております。

 中学校卒業予定者数は、今後10年間を見ますと、1,000人以上減少し、1学級40人として単純計算いたしますと、約30学級の縮小を余儀なくされる状況にあり、今回の再編成計画では統廃合基準等の基本的事項の策定にとどめ、具体化については各地域の合意形成を図りながら検討していくこととしました。

 議員ご指摘のとおり、離島や中山間地域の高校については、通学事情などを勘案する必要があります。高校が教育の場としてはもとより、地域コミュニティや文化的拠点としての役割も果たしていることから、地域における高校の存在意義などについても考慮する必要があると考えております。

 また、専門高校については、生徒の進路希望などを踏まえながら、本県の産業構造や産業振興との関わりなども十分掘り下げた把握分析を行い、望ましい学科や高校のあり方を検討していく必要があります。

 今後、個別具体の計画については、諸条件が整い、実施が具体化した高校について逐次策定いたしまして、公表、実施していきたいと考えておりますが、その過程においては、市町村など地域の主体性に留意し、地域と十分な意見交換し、進めてまいりたいと考えております。

 

(答)知事

2.子どもの学力は、心や身体的発達などとともに、成長過程に応じてバランスよく伸びていくということが大切なわけであります。

 今回の学力調査、これは今回に限りませんけれども、一般的な傾向として、相対的に大都市部では点数が高くなっているようでございますが、これは、やはりいつから子どもたちが受験勉強的なものに力を入れていくか、そういう時期にも関わっているわけでございます。受験競争が厳しい都市部の方は早くから子どもたちはプレッシャーにさらされるわけでございまして、早くから受験、テストに対応できるような学力をつけるということにかなり重点をおいた勉強もしている、それが影響しているんだろうと思います。したがいまして、小学校6年とか中学校3年の一時期のみで学力が進んでるかどうかということは、大局的に見るとそれだけではないという感じがするわけでございます。ある程度子どもたちがそういうことにやる気になればそれはその時点からまた進歩していく可能性が多いわけでございます。

 他方で、学問はやはり積み重ねでございますから、初歩の段階をわかってないと次の段階がわからないという関係がありますから、ある程度基礎的な学力は身につくような努力はしなきゃいかん。つまり、点数が高ければ高いほどいいというものじゃないと思いますが、平均してみんなが基礎的な学力がつくように努める必要があると思うわけでございます。

 そういう意味におきまして、学力だけではなくて、あるいは学校での勉強だけではなくて、学校の外の世界に関心を持ち、自然の中で活動をしたり、クラブ活動をしたり、あるいは友人を作るとか、あるいは読書をしたり、幅広い関心を子どもたちが持つというのも教育の大きな課題ではないかと思うわけでございます。

 

3.現在、島根県下におきまして、ほとんどの小・中学校で朝読書や読み聞かせが行われておるようでございます。こうした活動がより一層進み、今後も学校図書館を活用した教育を促進するよう取り組んでいくことが大切ではないかというふうに私は考えております。

 私自身はこういう考えをはじめからもっていたわけではありませんけれども、いくつかの学校を訪ねて、図書館の現場を見たり、子どもたちの様子を見たり、あるいはいろんな人から話を聞いてそうなったわけでございますけれども、子どもたちに読書の習慣をつけるということは大事なことでありますから、県の施策としてこれを進めたいと今思い、教育委員会などにも検討をお願いしているところでございますし、また市町村とも相談をしているところであります。

 特にいろいろ話を聞きますと、図書館に学校司書という人がいるということが大事だという話を聞きます。そういう方が核になって学校の先生が図書を学校の勉強に使う、あるいは子どもたちがどういう本を読むか教えてもらう、それで読書がその学校で盛んになるといったようなことがあります。

 ボランティアの方々も大事であります。しかしボランティアの方々だけではなかなかそこまでは進まないという話を聞きますので、どういう形で小・中学校等に学校司書の配置が拡充できるのか、研究しているところでございます。

 それに関連しまして、まず高校に置いてそこから出張して司書の仕事をしてはどうかというアイディアを出されましたが、そういうことが可能なのかどうかということも含めまして、検討したいと思います。

 

 


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