• 背景色 
  • 文字サイズ 

角議員(民主県民)

 

(問)食育について

1.食育計画に基づくこれまでの取組みと成果について次の点を伺う。

 ・学校給食に地場産品をどのように取り入れているか

 ・食に関する授業にどう取り組んでいるか

 ・子供たちにどういう変化をもたらしているか

2.学習指導要領の改訂によって食育に関する授業時間数や内容がどう変わり、県としてどのように対応していくか考えを伺う。

 

(答)教育長

1.まず、学校給食における地場産物の導入状況など、学校における食育の取組についてお答えします。

 県教委では、毎年度、全国一斉調査として実施する「学校給食仕入れ状況調査」により、地場産物の導入状況を把握しております。

 この調査は、平成十七年度からは、六月及び十一月の第三週の五日間に実施し、使用された食材数のうち県内産が占める割合を調査しております。

 この調査結果における地場産物の使用割合は、平成十八年度は三十五%で、前年度を0.三ポイント上回っております。

 品目別にみますと、米が九十七%、牛乳・乳製品が八十一%、卵が六十八%と高く、次いで、野菜が三十七%となっています。

 学校では、「すこやかしまねっこ」を合い言葉とし、「すこやかしまねっこ」それぞれを頭文字とする標語を盛り込んだ「食の学習ノート」を用いて、給食に使われている地元の食材を学習したり、「ふるさと教育」の中で、生産者の協力のもと、農業・林業・漁業体験などを行ったりしています。

 「朝食を毎日食べる」児童生徒の割合に改善の兆しが見受けられますが、これも成果の一つであると考えておりますし、

 こうした様々な取り組みによって、地域の食文化を学んだり、生産者との交流を深めたりすることで、郷土への愛着心や生産者への感謝の念を育んだりしております。

 

2.次に、学習指導要領の改訂と食育についてお答えします。

 学習指導要領改訂案をみますと、家庭科など、食育に関連する授業時数に変更はありませんが、幼稚園では、新たに食育に関する内容が規定され、小学校の家庭科では、米飯やみそ汁が我が国の伝統的な日常食であることに触れること、中学校の家庭科では、地域の食文化について理解することが追加されております。

 このように、学校における食育の充実が求められておりますので、その中核的役割を担わせるため、学校栄養職員を栄養教諭として登用し、今年度は十四名を配置しましたが、来年度はさらに十五名を配置する予定としております。

 私たちの食生活は、動物や植物の命をいただくという自然の恩恵の上に成り立っているとともに、生産者をはじめ様々な人々の活動に支えられています。

 学校における食育は、これらに感謝する心、全ての命を大切にする心、四季折々の季節感を実感するという心の教育に繋がる重要なものであり、一層の充実に努めてまいります。

 


(問)家庭科の指導について

1.県内高校では仕事と家庭の両立に向けてどのような考えで家庭科を指導しているのか伺う。

 

(答)教育長

1.次に、仕事と家庭の両立に向けての指導についてお答えします。

 家庭生活と仕事のあり方については、小・中・高校それぞれの発達段階に応じた教育を行っています。

 小学校では、家庭の中での仕事のこと、家族のふれあいや団らんの重要性について、中学校では家族関係をよりよくするためのコミュニケーションの重要性や、家庭や地域とのかかわりの大切さなどについて学んでいます。

 それを受けて、高校では、食品の選び方や調理などの食育、衣・食・住の望ましいあり方、家計の管理、親の役割と保育などの分野の教育を行っています。これらをとおして、家庭と仕事の両立について考えるなど、今後の社会生活に生かすことができるような学習を進めています。

 現在、県内のほとんどの高校においては、地域の保育園等で保育実習を行っています。また、育児中のお母さんと赤ちゃんを招いて、お話を聞き育児の様子を見たりして、育児への関心と理解を深める機会をつくっています。

 家庭のあり方や、いわゆる親学については、家庭の教育力に負うところが大きいと考えますが、高校においても、男女が協力して家族の一員としての役割を果たし、家庭と仕事の両立をはかる上での望ましいあり方などについて、このような教育を行ってまいります。

 

 

 


お問い合わせ先

島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
島根県教育庁総務課
TEL 0852-22-5403
FAX 0852-22-5400
kyousou@pref.shimane.lg.jp