園山議員(自民)
(問)学力向上について
1.学力テストの状況と成績上位学校の取組を学校現場の指導にどう活かすのか、学力非常事態宣言の必要性も含め、所見を伺う。
(答)教育長
1.先日、報道されましたのは、ベネッセが分析した結果でありまして、この間の報道に限らず、近年、下位に甘んじているというのは承知しておりまして、私も憂慮しているところであります。
この調査そのものが必ずしも正確に表しているかということについては、いろいろ分析をしてみる必要もありまして、例えば、都市部は私立学校の志向が強いですが、島根県の場合は、特に保護者が国公立の方に、ダメ元でも国公立のセンター試験を受けさせたり、というふうな場合も多いこと、あるいは浪人の数が多いとどうしても点数が高く取れる、それだけ学力が上がっている、というふうな問題と、いろいろあるわけではありますが、どうであろうが、近年下がっているということは間違いのないことであります。
過去におきましては、同じようなこのテストや、センター試験にあっても、島根県は中位段階のときもありました。
近年下がっているということについては、もう少し原因を詳細に分析する必要がありますが、例えば、去年、文部科学省が行いました小学校の6年生、中学校の3年生の全国の学力調査、これと今回のセンター試験との結果はリンクしておりません。文部科学省の調査は、東北の各県はおしなべて高かったわけでありますが、今回、都市部が非常に高く出ているという傾向がありました。必ずしもリンクしていないということになります。
いずれにしても、この状況については、非常事態という話がございましたが、宣言するかしないかは別としまして、非常な事態だと考えております。
そうしたことからも、これまで18、19年度と県単の学力調査を行いまして、生徒の学力を分析する中で、対策を講じていくことにいたしております。すぐには効果は出てまいりませんが、こうした取組を行うことによりまして、できるだけ早く効果が出てほしいと思っております。
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