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岡本議員(自民)

 

(問)学校給食について

1.最近の学校給食での地元食材の利用状況と、食育の観点から取り組まれている伝統食への取組状況を伺う。

2.給食メニューの参考となるよう、栄養士さんへの地場産品の情報提供並びに研修の状況を伺う。

 

(答)教育長

1.まず、学校給食での地元食材の利用状況と、伝統食への取組状況についてお答えします。

 地元食材の利用状況については、毎年度実施される全国一斉調査に併せて把握しております。

 直近の平成十八年度の結果ですが、県内産の割合を食品の類別で見てみますと、米が97%、牛乳・乳製品類が81%、卵類が68%と高く、次いで、野菜類が37%となっており、総食材では、前年度を0.3ポイント上回る35%となっております。

 行事食や郷土料理といった伝統食を通して、地域の食文化を理解し、先人に思いをはせながら継承していくことは、まさしく「食べる知恵」を身につけることであり、食育の大きなねらいの一つでもあります。

 例を申し上げますと、正月料理である「紅白なます」と「黒豆」、石見地方の「うずめ飯」、隠岐地方の「くろやの炊き込みご飯」などを給食の献立に取り入れております。

 また、ふるさと学習として、出雲市立北浜小学校では十六島のりを使った「のりふで」づくり、大田市立温泉津小学校では「箱寿し」づくり、西ノ島中学校では「イカや魚さばき体験」などを、地域のお年寄りや生産者の協力を得ながら実施しています。

 このような体験活動は、郷土の伝統的な料理や家庭の味を伝承していくものであり、今後も、地域の協力を得ながら継続していきたいと考えております。

 

2.次に、学校栄養士への地場産品の情報提供並びに研修の状況についてお答えします。

 食育への気運が高まる中、学校栄養士個々の研修意欲も高まってきており、各地域別に実施するブロック研修会や献立検討委員会などにおいて、地場産品の積極的な活用や新たな献立作成について、活発な情報交換をしています。

 また、島根県学校栄養士会では、島根県の食材を使った料理講習会を自主的に開き、給食の献立に郷土料理を取り入れるよう努めています。

 この他にも、学校栄養士は、島根県学校給食会が設けた「しまねブランド製品開発委員会」に参画し、本県の特産品を使った加工食品を開発しております。

 伝統食や郷土料理などに関する情報は、島根県が作成した「しまね食綴り」やJA島根中央会発行の社会科副読本「島根の農業」にも掲載されており、「学校栄養職員研修」「食育研修」の中で、食育においての積極的な活用をお願いしております。

 今後も、ただ今申し上げました食育の視点に加え、地域活性化の点からも地産地消は意義深いこと等について島根県学校栄養士会とも考え方を共有しながら、地場産品の活用に努めてまいりたいと考えております。

 

 


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