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中島議員(自民)

 

(問)水産練習船「わかしまね」について

1.船体の廃船を決定した経緯を伺う。

2.エンジンはオーバーホールせず、船体及び計器類とともに一般競争入札により一括売却することを発表したが、その理由を伺う。

3.できるだけ早く代船建造にとりかかってもらいたいが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.水産練習船「わかしまね」の衝突・沈没につきましては、何よりも双方の人命に影響がなかったのは幸いでありました。しかしながら、実習中の生徒の生命が危険にさらされたこと、また、貴重な県有財産を失ったことは、大変遺憾なことであります。

 船体につきましては、沈没地点が航路上であり船舶の安全航行に影響があったこと、また、修理による再使用の可能性も考慮し、速やかに引き揚げを行ったところであります。

 専門家の評価では、修理に要する額は、概算で約5億円、実際の修理に当たっては、この額がさらに増すおそれがありました。また、約20日もの間、海水に浸かっていたことから、仮に修繕を行っても、将来にわたって、故障等が発生するリスクが相当程度あり、他にも、船体にはゆがみがみられるなど、完全な復元は困難であることが判明いたしました。

 また、引き揚げ後は、船体に錆が発生するなど急速に劣化が進むことから、速やかな判断が必要とされていました。

 こうした専門家の意見をもとに、総合的に判断した結果、「わかしまね」を修繕し使用することは困難と判断し、苦渋の決断ではありましたが、廃船することとしました。

 

2.現在、「わかしまね」はエンジンを含め、全てを一括売却することとし、一般競争入札の手続きを行っています。ご指摘のエンジンについては、単体としての売却の可能性も検討しましたが、そのための整備や売却準備に多額の経費をかけたとしても、これに要した額以上の額で売却できる見通しは立ちません。また、エンジン以外はスクラップ処分となりこれに経費もかかることから、得策ではないと判断しました。むしろ、船全体を売却できる可能性があることや、費用対収入を考慮し、エンジンをオイルで満たす保全措置を講じることによって、錆の進行を防ぎながら、船全体を一括して売却することが、最善と判断致しましたところであります。

 なお、現時点で買い手の有無は把握しておりません。

 

3.新船建造も含めた今後の水産練習船の在り方につきましては、水産関係者も参加を得まして、有識者等による検討組織を設置し、現存する大型練習船「神海丸」の取扱い、水産関係の教科や実習の方向性、あるいは、浜田・隠岐両水産高校の今後の教育のあるべき姿など、様々な観点から、幅広く検討を行い、早期に結論を出したいと考えています。

 


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