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三島議員(無)

(問)情報教育のOSS化について

1.情報教育のOSS化について、高等学校への導入について、研究すべきだと考えるが、見解を伺う。

 

(答)教育長

1.高校への導入は2点あります。

 一つは、業務用では十分検討していく必要があると思います。

 もう一つ生徒に教える分についてどう考えるか。

 高校における情報教育・IT教育はでは、基礎的・基本的な知識と技術を段階を追って習得させることが必要であります。

 また、もう一つは、高校卒業後、就職する生徒が、即戦力として働くためには、企業で使用されている観点から企業と同じソフトウエアを教材として使用することが、求められています。

 現在OSSは、この様なことから、生徒全体を対象とした教科学習では指導は行っておりません。

 なお、たとえば、情報科学高校では、ルビー、松江工業高校及び出雲工業高校では、クノーピクス・オープンオフィス、ルビー・リナックスなどを実習や課題研究で行っています。

 密度の違いはありますが、引き続き、実習や課題研究などで取組みを続けて行きたいと思います。

 


(問)読書について

1.読書活動、学校図書館活用教育と教育力の相関について所見を伺う。

2.学校図書館活用教育を進める有用性についての所見と、図書館教育を進める上での学校司書配置について所見を伺う。

3.島根県の小学校・中学校別の司書配置の状況と中国地方の他県の状況を伺う。

4.現状では図書館を有効に活用した教育は行えないと考えるが、本県の司書配置の状況について所感を伺う。

5.図書館司書の人材育成にもっと関わっていくべくと考えるが所見を伺う。

6.学校としての意識改革など環境整備について所見を伺う。

7.三十人学級編成やスクールサポート事業の一つの選択として、図書館担当の配置をメニューに加えるということも検討すべきと考えるが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.今年度の全国学力調査の結果の中でも、「読書が好きな児童生徒、普段から読書をする児童生徒の方が、例えば国語の正答率が高いという風な傾向が明らかに出ている。」という風に分析されております。その他の教科についても、密度の違いはありましても、恐らく同じような相関関係が見られると考えております。

 どういうことかと申しますと、本を読むことで、物事を論理的に考えたり、あるいは幅広くものを見たり、まとめる力がついたりするという点で、学力と関連があると思っておりますし、またご紹介がありましたように、読書の意義ということについては、様々な人格形成の中でも大変重要なことだと私の方も考えております。

 

2.先ほど申しましたようなものを考える、あるいは幅広くものが見えるようになるというように大変有意義であると思っておりますし、具体的な学校の授業の中では調べる学習というふうなことで図書館の利用を行っているということがございまして、学校図書館を活用した教育は、図書から必要な情報を得て、自分の考えをまとめたり、あるいあは興味をもった内容について調べたりする、という風なことが行われております。

 学校司書はそういう風な図書館の側から担任への協力あるいは司書教諭と連携をとりながら業務を行っております。また読書案内とか蔵書の整理、あるいは学習に必要な図書資料の収集というようなことを行っていると思っております。

 この学校司書がおることによりまして、学校図書館を活用した教育が一層進むことになるんじゃないかと思っております。

 

3.本県の場合でありますが、現在小学校で24校、中学校5校に学校司書が配置されております。

 十八年度に調査により、全国の平均では約37%の小中学校に配置を行っておりますが、各県でかなりばらつきがありまして、非常に多いところとほとんど配置がないところと、県によって違いがあります。その中でも、鳥取県の9割岡山県の7割合というのは全国的にも非常に高い県に属しております。その他の中国地方の県については、島根県以外も含めてそう高い数値とはなってない状況にあります。

 

【再質問】

(問)

 島根県は何パーセントか。

(答)

 約8%になります。

 

4.現在学校司書は全国的な状況を先ほど申し上げましたように今非常にばらつきがあります。おおかたのところでは、市町村が配置されるものであります。県としましては、今後、そういう先進的な取組を行っている市町村の成果や、図書館ボランティアの活動がそれぞれの学校でかなり最近まで広まってきており、そういうことも含めまして、他の市町村へも啓発・普及することとしております。

 学校司書の配置につきましては、現在明確な地方財政措置がなされていないと思っています。このことについては、島根県市長会、市町村教育委員会連合会から財政支援の要望があり、今県の方で新しい財政制度を起こすのは困難で、市長会或いは市町村教育長連合会には国へ地方財政措置について要望活動をしようではないかと提案をいたしております。

 

5.6.まず、学校司書についても、十分な配置がなされるということについては、できるだけそうあってほしいと思っています。

 もう一点は、その図書館活用の前提となります学校図書館の蔵書の充実についても、できるだけ予算の措置についてお願いしてまいりたいと思います。

 また、公立図書館の例でありますが、平成十八年度の貸出冊数を見ますと、七万冊を越えているところが、安来市、松江市、出雲市、益田市であります。子どもがかなり市立の図書館を活用しながら読書に親しみ、学習でも使っていると思っておりますし、また、その他の所についても、かなりの児童が利用しているというふうに思っております。

 こうしたことも含めました図書を活用した学習を充実させるということにおいては、管理職も含めた教員の認識が高まることが一つには必要でありますし、また、図書館のボランティア活動というようなことについてもより協力を求めてまいりたいと思っています。

 また、司書の力量をアップするということでは、県立大学の松江キャンパスで毎月「学校図書館経営講座」が公開講座で行われており、来年度もこの講座は実施されると聞いております。こうしたところの講座の聴講についても市町村の教育機関を通じまして、現場の方にも働きかけてまいりたいと思っております。

 また、全体として見ますと、先ほど申しました司書と担任が連携をうまくとりながら図書館を活用していくということも非常に大事なことだと思っております。いじめに対する対応も同じことでありますが、学校現場ではややもするとそれぞれが個人個人に、例えば、大工や左官で申しますところの一人親方のやり方が多かったわけですが、学校としては組織的な対応ということについてもこれからはもう少し力を入れていく方が効果が高まるのではないかと思っています。

 

7.スクールサポートやあるいは、にこにこサポートやクラスサポートとか、いろいろな学校で非常勤の教員の配置事業をやっておりますが、いずれも非常に強い指示、あるいは拡充の要望があります。私ども、会議の席上では、現場での拡充の要望はよくわかるけれども、現在の財政状況から申しますと、残念ながら現状の維持が精一杯であります。逆に申しますと現状の維持については、これは是非ともやっていきたいと考えております。

 そういう風な中では、なかなかそちらの方を少し割愛しながら、新しく学校司書にまで広げるのは、なかなかなりがたいというふうに思っております。ちなみに学校図書館法に基づきますと、学校図書館には司書教諭というものを置くことになっております。これについては、司書教諭については学校の方では選任あるいは外の担当を少し減らしながら行うなど、こういう風なことも複合的・総合的に考えながら、当面はやってまいることが必要ではないかと思っております。

 

 

 

 


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