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浅野議員(自民)

 

(問)田舎での体験学習について

1.田舎での体験学習で、創意工夫、研究心が高まる教育効果を望むが所見を伺う。

 

(答)教育長

1.まず、小学生の田舎体験学習についてお答えします。

 子どもたちが、農山漁村で、生活や生産の体験をするということは人格形成期の原体験になり、心の豊かさを育むことでもありますので、大変意義があると考えております。また、農業、農村の理解の促進にもつながると考えております。

 そうした考えで、本県において各学校が行っている、ふるさと学習、あるいは、青少年の家、少年自然の家などの社会教育施設での宿泊体験活動、公民館などでの通学合宿、こういったことも、こうした自然体験とか生活体験をねらいとして行ってきたところでございます。

 その結果、

○自然や生命・生産について学ぶことや地域の歴史文化にふれるということで、地域のすばらしさや地域の方の温かさを再認識した。

○自らが課題を見つけ、自らが考え、もっと学びたいという意欲の向上につながった。

○将来、自分の地元のためにできることを見つけて、取り組みたい。等の成果も聞いているところであります。

 国の概算要求にあります田舎体験学習事業は、このような本県で実施しておりますようなふるさと教育をはじめとする取組と同様の趣旨で計画されているものと理解しております。また、農山漁村の活性化に貢献するという点では、意義あるものと考えております。

 この事業においては、一週間にわたる宿泊体験を教育課程の中で、いわゆるカリキュラムの中で行うことが想定されております。活動の内容あるいは時間などはどのような位置にするかという点、あるいは、一度に百名程度の児童が宿泊をともなう体験を行うということでありますので、その受け皿の問題、あるいは指導体制の問題、あるいは安全対策をどのように進めるのかという点について、実施にあたりましては相当課題も多いと考えております。事業の最終的な実施方向が見えた段階で、円滑な実施が可能かどうかということにつきまして先ほど答弁いたしました地域振興部、あるいは農林水産部とも調整しながら検討していきたいと考えております。

 

 


(問)養護学校分教室について

1.高校敷地内への分教室受入対策について所見を伺う。

 

(答)教育長

1.次に、高校敷地内への分教室受入対策についてであります。

 松江養護学校と松江農林高校とのスピーディーな対応で、生徒たちが乃木校舎でビニールハウスも設置し、約十名の生徒が、火・水・木の週三日間、トマトやピーマンなど野菜の栽培を行う農業実習に取り組んでおります。

 また、松江農林高校生徒と合同で学園祭を行ったり、田植えや稲刈りなどを行ったり、乃木地区の公民館で野菜販売を行うなど、高校生や地域との交流をいきいきと進めております。

 今後、来年に向けては、農業実習で収穫した野菜の加工実習や自動車の洗車実習が行えるようにするなど、さらに充実していくとともに、先進的な事例として他校でも取り入れていくことを検討していきたいと考えております。

 このような高校の利用可能な施設を活用した対応、さらには、他の特別支援学校の活用なども含め、多角的な検討を各地域ごとに行ったうえで結論を出す必要があると考えております。

 

 


(問)東部独立校について

1.東部独立校の開設に当たって、農業科目の導入について所見を伺う。

 

(答)教育長

1.次に、東部独立校の開設に当たって、農業科目を導入することについてであります。

 新しい高校については、平成二十二年四月の開校に向けて、現在、造成工事を進めているところです。

 ご紹介のとおり、農作物の栽培を通じて生命を育み、加工する、そしてそれを食べる。生命をいただくということは、生活の基になることであり、たいへん意義深いと考えております。

 このような観点から、東部独立校においても総合的な学習の時間や部活動などで、園芸や野菜作りなどの農業体験ができるよう検討してまいります。プラスアルファについては、今後検討して参りたい。

 

 

 

 

 

 


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