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腸管出血性大腸菌による食中毒に注意しましょう!

毎年、全国で腸管出血性大腸菌による食中毒が発生しています。

腸管出血性大腸菌は加熱により死滅します。したがって、腸管出血性大腸菌の食中毒を予防するためには、生肉を使った肉料理を避けることや、肉の中心部まで十分に加熱することが重要です。

冷凍メンチカツによる腸管出血性大腸菌O157食中毒事件が発生しました。

 平成28年10月、冷凍メンチカツを原因とする広域食中毒事件が発生しました。

 

 原因食品は家庭等で調理された、そうざい半製品の冷凍メンチカツでした。

 (そうざい半製品とは、総菜に仕上げる加熱前の生に近い状態の加工品で、家庭等で加熱し喫食する目的で供された製品のこと)

 商品に調理方法の記載が不十分であり、消費者に冷凍食品と誤認を与える表示があったため、十分な加熱が実施されなかったと考えられます。

 

 患者居住地は、1都5県(東京都、神奈川県、千葉県、秋田県、兵庫県、広島県)の一般家庭(1事例のみ飲食店)であり、患者数は67人でした。

 

管内の高校寮において腸管出血性大腸菌O157食中毒事件が発生しました。

 平成27年8月、管内の高校寮で提供された食事による腸管出血性大腸菌O157食中毒事件が発生しました。

 

 患者数は61名で、HUS(溶血性尿毒症症候群)等重症化することはありませんでしたが、島根県内で初めての腸管出血性大腸菌O157による食中毒事件となりました。

 

冷やしキュウリによる腸管出血性大腸菌O157食中毒事件が発生しました。

 平成26年7月、静岡市内の花火大会で販売された「冷やしキュウリ」(キュウリの浅漬け)による腸管出血性大腸菌O157食中毒事件が発生しました。

 

 原因となった「冷やしキュウリ」は花火大会の露店で販売されていました。

 「冷やしキュウリ」は露店の中で浅漬けにしたキュウリ(未殺菌)に割ばしを刺したもので、購入者はマヨネーズやみそなどを自らトッピングして食べていました。

 

 平成26年8月13日現在で患者数は480名(うちHUS5名)となっており、過去10年で最大規模のO157集団食中毒となりました。

 

白菜の浅漬けによる腸管出血性大腸菌O157食中毒事件が発生しました。

 平成24年8月、白菜の浅漬けによる腸管出血性大腸菌O157食中毒事件が発生しました。

 

 原因となった白菜の浅漬けは、北海道札幌市内の漬物製造業者が製造、販売した製品で、北海道内や、東北、関東地方に流通していました。

 保存されていた白菜の浅漬けを検査したところ、腸管出血性大腸菌O157が検出されました。

 

 患者は、高齢者関連施設を中心に100名以上発生しており、そのうち死者も複数名発生しました。

 

ユッケによる腸管出血性大腸菌O111食中毒事件が発生しました。

 平成23年春、富山県等の焼肉チェーン店において、腸管出血性大腸菌O111食中毒事件が発生しました。

 

 食中毒の患者は、牛肉を生で食べる「ユッケ」というメニューを食べていました。

 ユッケに使われていた牛肉を検査したところ、患者の便から検出されたものと同じ菌(O111)が検出されました。

 

 死者5名、重症者多数という、飲食店による食中毒としてはこれまでにない悲惨な事件となりました。

 

腸管出血性大腸菌とは?

 平成23年のユッケ食中毒や、平成8年に大阪府などで発生した腸管出血性大腸菌O157集団食中毒などに代表されるように、患者が重症化したり、最悪の場合死亡したりする危険性があり、問題となっている食中毒菌です。

 

 菌は牛などの動物の腸内に存在することが分かっています。このことから、市販されている牛肉からも菌が検出されることがあります。

 また、平成23年に行われた調査により、牛の肝臓(レバー)の内部からも菌が検出されました。

 

 2から9個程度の少量の菌で、人に下痢や血便などの病気を引き起こします。

 

 75℃1分以上の加熱により簡単に死滅します。

 浅漬けやサラダなどの火を通さないメニューは、材料の十分な洗浄や殺菌、清潔な器具の使用など、菌をつけないように注意してつくりましょう。

 

 人から人にうつる感染症(昔でいう伝染病)の原因にもなり、手洗いなどによる感染予防も重要です。

 

 【参考】

 ・腸管出血性大腸菌Q&A(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)

お肉の生食は避けましょう。お肉は十分に加熱して食べましょう。

 お肉は腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなど、食中毒の原因となる菌に汚染されていることがあります。

 高齢者や子どもが汚染されたお肉を生で食べると、食中毒の危険性がさらに高まり、ときに重篤な症状を引き起こすことがありますので、注意が必要です。

 

 お肉は中心部まで十分に加熱(75℃、1分以上)して食べましょう。

 

 詳しくは下記をご参照ください。

 

 ・お肉の生食による食中毒にご注意ください!

 ・島根県薬事衛生課ホームページ

 

 

 

≪問い合せ先≫

 島根県益田保健所環境衛生部衛生指導課電話:0856(31)9551

 島根県健康福祉部薬事衛生課食品衛生グループ電話:0852(22)6292

 


お問い合わせ先

益田保健所

〒698-0007 島根県益田市昭和町13-1
TEL0856-31-9535(夜間・休日0856-31-9500)
FAX0856-31-9568
masuda-hc@pref.shimane.lg.jp