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つなげよう山陰道

山陰道の整備が進んでいます。3月には、「仁摩温泉津道路」(大田市)と「浜田三隅道路」(浜田市)の一部区間が開通しました。山陰道は日常生活や経済活動の向上につながる大事なインフラです。山陰道の早期整備に力を注いでいます。

 

3月に全線開通した仁摩温泉津道路の写真
3月に全線開通した仁摩温泉津道路

 

 

山陰道マップ

 

 

原井IC-西村IC間の開通記念パレードの写真
原井IC-西村IC間の開通記念パレード

 

全線開通した仁摩温泉津道路

大田市内を走る山陰道仁摩温泉津道路(11.8キロ)が3月14日に全線開通しました。

大田市温泉津町でガソリンスタンドなどを経営する小川商店の小川良知(おがわよしとも)社長は「住民待望の命の道が開通した。住民にとって生活の安全・安心につながる」と喜んでいます。

救急搬送先となる大田市立病院までの幹線道路はこれまで国道9号しかなく、交通事故で通行止めになれば、たびたび山道への遠回りを強いられました。仁摩温泉津道路の開通により搬送時間が短縮され、代替道路も確保されたことにより、救命率の向上につながります。

また、大田市は世界遺産・石見銀山遺跡や国立公園・三瓶山、重要伝統的建造物群保存地区の温泉津など観光資源が豊富です。小川社長は「大田市と、出雲大社のある出雲市が山陰道でつながれば経験したことのない観光客の流れが生まれるだろう」と山陰道のさらなる延伸に期待しています。

 

小川良知社長の写真
小川良知社長

 

 

仁摩・石見銀山IC-湯里IC間の開通記念パレードの写真
仁摩・石見銀山IC-湯里IC間の開通記念パレード

 

全線開通近づく浜田三隅道路

浜田市内を走る山陰道浜田三隅道路(14.5キロ)は3月14日に、原井IC-西村IC間(8.1キロ)が開通しました。

ポリエチレン袋を製造するテライ(本社・大阪市)は、益田市内の工場で、観光施設の土産物袋や自治体指定のゴミ袋などを製造し、全国に出荷しています。

原料の90%以上を、浜田港を使って海外から輸入します。浜田港と同社工場の間を、コンテナを載せたトラックが1日4往復しています。

同社の寺井良徳(てらいよしのり)取締役は「輸送時間が短縮され、納期短縮やコスト削減につながった。輸送ルートが増えれば事故や災害で物流が止まる危険性が減り、安定操業にもつながる」とメリットを語ります。

浜田三隅道路は平成28年度に全線開通する予定で、寺井取締役は「滞りなく確実に開通させてほしい」と要望しています。

 

寺井良徳取締役の写真
寺井良徳取締役

 

未開通区間の早期整備を

仁摩温泉津道路、浜田三隅道路の開通で山陰道の利便性が向上した一方、県内の山陰道の供用率はまだ約56%で、早期整備を望む声が聞かれます。

青汁の原料のケールを栽培、加工するキューサイファーム島根(益田市)では、ケールを福岡県内の契約農家から同社までトラックで陸送します。益田以西は高速道路が未整備のため、トラックは山口県内で中国道を降り、一般道で同社まで走ります。

ケールは鮮度が落ちて品質が低下すると原料に使えません。同社の都甲一直(とこうかずなお)社長は「ケールの鮮度を維持するためにも、収穫後は少しでも早く工場に運び込みたい。輸送時間が短縮できるよう益田以西の高速道路を早く整備してほしい」と望んでいます。

 

都甲一直社長の写真
都甲一直社長

 

一日も早い開通に向けて

地方創生を進めるためには、安定した雇用の場が確保されるよう、地方での産業振興が必要です。そのためには高速道路をはじめ、遅れたインフラ整備を進めていくことが大切です。活力ある島根をつくるため、また、安全・安心な暮らしを守るために、少しでも早く県内の高速道路が全線開通するよう、県では今後も取り組んでいきます。


●問い合わせ先
高速道路推進課TEL0852・22・6570


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
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