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6.今後の調査研究テーマ

平成18年度には、主に次のようなテーマをもって、調査研究を進める予定である。

(1)「朝鮮王朝実録」から考察する竹島問題

<研究概要>
韓国側が現在の独島(竹島)だとする于山島、三峰(峯)島、可支島、石島の実像の分析を行う。

(2)朝鮮史料からみる安龍福像

<研究概要>
日韓において著しく評価の異なる安龍福について朝鮮側の史料がどういうふうに記述しているかを詳細に調査し、客観的な再評価を行う。

(3)「旧大谷家」、「旧村川家」等からの竹島問題再検討

<研究概要>
江戸幕府による竹島渡海禁止の対象外であった当時の松島(現竹島)を巡っての村川家等の再渡海許可願いに関する史料を検討し、当時の松島の扱いの実像を明らかにする。

(4)竹島関係未解読古文書の解読と解説

<研究概要>
当面未解読の古書録である『磯竹島事略』等を解読し、領土に対する意識の確立する時期までの史実を明らかにする。

(5)近世における竹島問題

<研究概要>
江戸時代の鳥取藩政資料のほか、松江・対馬藩等の歴史資料などに記載された事実を検証する。

(6)近世から近代にかけての辺境にある島の領有意思の確認過程

<研究概要>
江戸の幕藩体制から明治の近代国家形成期にかけて辺境にあった離島がどのようにして領土として認識されてきたかを他の事例から検討する。

(7)「竹島/独島関係史・資料目録」の作成

<研究概要>
調査研究活動の基礎作業。

(8)日韓会談における「竹島(韓国名:独島)」の取り扱いに関する考察

<研究概要>
2005年1月及び8月に韓国で公開された『韓・日会談文書』を基本資料として用い、サンフランシスコ講和条約後の日韓会談における「竹島」の取り扱いに関して考察を試み、これまで論点にさえなっていない事象の発掘を行う。

(9)韓国における独島(竹島)の現状及び問題点と課題

<研究概要>
議論の立脚点は問題把握等の共有にあることから、90年代以降の韓国における竹島研究の現状(韓国側の論点整理、研究上の到達点、問題点と課題)や多層で多様な韓国人の竹島認識などの解明が課題であり、そのための論点の析出に取り組む。

(10)竹島関係絵図・地図の調査と解説

<研究概要>
日韓あわせて、双方にとって都合の悪い絵図・地図もすべて集めた上で、史料ともつき合わせて、竹島がどのように地理的に認識されていたか、また、史料上に記載された島がどこであるかを検証する。

(11)竹島関係朝鮮地誌の調査と解説

<研究概要>
朝鮮関係の地誌について近代の朝鮮の政治、経済、社会を、当時の価値観をふまえ客観的に分析する。

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